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成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
Amazon.co.jpで確認
最後の恋って……今まで本当の恋をしたこともないのに最後もなにもあるかっ!?(笑) ★★★★★

厭世的で世の中の事象について驚きもしないような洒落た男が、集合写真に紛れたら絶対見つけられないような男に恋をする。
自分と正反対の相手だから興味を惹かれる。
自分にないものを持っているから好きになる。
恋愛のイロハをついた作品で、洒落男が地味男を心底好きになるゆえの誠実さがいい。
今まで本物の恋を知らなかった男がそれを知った時のくるおしいまでの一途さや必死さがかわいかったりとオススメ。
偉そうなんだけど妙に好感ももてたり(笑)。

一見チラ見すると王道っぽい感じかと既書路線を想像するが、かなり内容はへし曲がっていて(笑)、良い意味で期待を裏切ってくれるところもオススメ。
力のある作家さん ★★★☆☆
本当に上手い作家さんだと思います。
攻め視点で成澤教授がどのように蒼井を好きになっていくか、その様が本当によく書かれています。
文章の所々に「ああっ、こんな表現を使っている」とセンスある文章に感嘆しました。
蒼井が過去を淡々と成澤に語るシーンでは泣けてきました。
が、涙まで出ましたが率直に言うと好みではない作品でした。
最後までじっくり読んでどこが、とは上手く言えなんですが・・・。
たぶん成澤准教授にも蒼井にも感情移入できなかった、二人とも好きなキャラではなかったから、が一番近いかも。
なんかもやもやする。
好みの本に出会うのって難しい・・・。
心理描写が上手い! ★★★★★
仕事は順調、女にはモテる、付き合う相手には男女問わず困らない。でも人生に退屈してる。
そんな男前なフランス文学部准教授・成澤が、遊び半分で始めた恋愛にやがてのめり込み、傷つきのたうちまわって真剣になってゆくお話です。
相手の新米編集者・蒼井は一見凡庸に描写されているのですが、実は過去の恋に囚われ複雑な内面をかかえている。クールで斜に構えている成澤の方が純粋。 そんなギャップが段々明かされ、嫉妬や猜疑心に苦しむ成澤視点での話の持っていき方が非常に上手い。
意地悪い成澤のエッチもいいですが、その他の風景描写や田舎のお盆を語る下りなんかも上手い。
最初とは逆にどんどん蒼井に夢中になっちゃう成澤、可愛くて可哀想で微笑ましかった(笑)
不器用な大人の恋にグッときました!! ★★★★★
高遠先生初のルビー文庫。期待を裏切らない上質な内容と攻め視点に大満足でした!!
※読み終えるとタイトルの意味に納得。

━准教授の成澤は順風満帆な人生で、文学以外信じず、何かに執着するなど愚かだと思っていた。
でも……退屈しきっていた。偶然、新米編集の蒼井を助けた事が切っ掛けで担当に指名するが…━

成澤の興味と遊び半分だった蒼井への想いが、次第に身勝手な独占欲に変化する心理描写が秀逸。
口説く時・Hでの台詞が気障!…でも蒼井の「心」が得られず焦がれるように、ねちねち抱く(笑)。
気紛れな美猫タイプでスマートな恋愛しか好まなかったのに、嫉妬深く、かな〜り子供っぽくなってます!!

成澤は心の痛みに付け込んで蒼井との関係を強いてきたが、初めて味わった挫折と「淋しさ」。
最後に吐いて出たのが、文学者らしい上辺だけの台詞ではなく、恋する男の剥き出しの言葉に胸を
打たれました。文学という「架空の世界」ではなく「蒼井(生身の存在)」を愛する事で人間味が増した
のかな…?初めての恋に翻弄されるようすが妙に可愛かったです。

また、郡上八幡の幻想的な景色の中、蒼井が吐露する真情が切なく、やるせなくも美しいシーンに感嘆…!

【春惜月】後日談。
蒼井の一人称。年下ながら成澤の事をよく理解しているし、過去に一区切りが付き短編ながら秀作。

作家さんが同業者を題材にするのは、手腕を試される事だと思います。それを鑑みても流石です。
高永先生の表紙&挿絵も素敵でした♪
攻め視点 ★★★★★
普段は受け視点のお話が好きで読んでいるのですが、何といっても高遠琉加さんの新作で飛びつきました。
これはもっぱら攻め視点で進んで行くお話でした。
前半、良くあるタイプの「すべてを持っていながら人生に退屈し切っている男」には惹かれるところは実は少なかったのですが、後半になって、私的にググっとと盛り上がるものがありました。
受けが背負ってるトラウマ、成就しないまま断ち切られた初恋の想い出が、郡上八幡のお盆の風景の中で切々と胸に迫ってきますよ〜!!
随所に登場するフランス文学のスパイスがちょこっと色取りを添えてます。