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文化防衛論 (ちくま文庫)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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これは読む作品なのかでしょうか.............................. ★★★★★
この”文化防衛論”は、高校生のころ、1970年代半ばに一度読んだことがある作品ですが、当時はこの作品自体は、なかなか理解ができなかった作品です。当然でしょう。それくらい密度の濃い作品です。そして、現代日本の姿を1960年代後半に見てしまった著者の絶望感は、決して同時代的な理解を得ることは不可能です。どういう風の吹き回しでしょうか、それとも天邪鬼的な意図なのでしょうか、今週のロンドンへの出張にあわせて持っていくはめになってしまいました。朝、出社前にシティのCAFEでコーヒーを飲みながらページをめくってみましたが、驚きました。これは実は読むのではなく、声を出して音読する作品なんですね。そう思わせるくらいリズムと論理の展開が的確な言葉の選択とマッチしているのです。たしかに部分的には時代の刻印を帯びていますが、ここで著者の提示した論点は、あまりにもリアルなものです。はたしてこのような三島の言説が外国語に翻訳されうるものなのか?それは疑問です。しかし1960年代後半の争点は今も変わらないままで争点として残り続けているわけです。そしてこのような作品に対して言葉でのコメントなりレヴューはいかほどの意味があるのでしょうか?