はじめまして、福田日出男と申します。

■自己紹介

私は29年間、旅行会社で働いていました。

しかし、社会人になるまで、旅行経験はほぼゼロ。
しかも、声にコンプレックスがあったため
人前で話をするのは大の苦手。
おまけに、自慢できるほどの方向音痴でした。


平成元年、
接客業に就きたい思いだけで旅行会社に入社すると
そこには添乗業務が必須で待っていました。

何しろ旅行経験が少ないため
添乗で訪れる観光地は、初めての場所が多く
毎回緊張の連続でした。

それでもお客様の楽しそうな姿を見ると
私も嬉しくなり、次第に添乗が大好きになったのです。

これまで訪れた国は40か国以上
一万人以上のお客様と接してきました。

添乗の魅力は何？
と聞かれたら、

「教科書では学べない人生勉強が出来ることです」
と答えます。

こんな風に年を重ねていきたいと思える人もいれば
反面教師として学べる人とも出会えるのです。

しかもリアルで！

接客業は、お客様と接する時間が長い分
ストレスがかかるのは事実ですが
私にとっては、
「また、あなたと会いたい」と言っていただくのが
最高のご褒美でした。

そのため、観光地情報などの知識はもちろん
礼儀には人一倍気を遣いました。

その中でも特に、言葉遣いには注意を払っていました。

言葉は魔法です。

相手を励ますこともできれば
傷つけることもできます。

言葉は一度口にしてしまったら
消しゴムで消すわけにはいきません。

私自身、これまで多くの失敗もしてきましたが
経験に勝る学びはないと思っています。

本書では、
「また、あなたと会いたい」と言ってもらうポイントを
私の経験を踏まえてまとめました。

ぜひ、添乗員になった気分で
楽しみながら読んでいただけたら嬉しいです。


■目次
はじめに
第1章：自分自身のブランド力を高めよう
1、一目置かれる人になるためのＡＢＣＤ法則
2、「また、会いたい」と思えるプロの接客をミタ
3、「また、来てほしい」と思われるお客様になろう

第2章：添乗は究極のサービス業
1、火事場の馬鹿力
2、頭はフラフラでも悪知恵は働く？
3、一流の条件

第3章：添乗にトラブル・ハプニングはつきもの
1、渋滞が招いた悲劇
2、口は禍の元
3、史上最大級の台風上陸か！

第4章：「また、あなたと会いたい」この一言が聞きたくて･･･
1、ホスピタリティとは何かを教えてくれたおばあさん
2、絆が一気に深まった自己紹介
3、福田さん、場所が分からなくなってしまいました

第5章：たった一言、されど一言。その一言が運命を決める？
1、クッション言葉は魔法の言葉
2、１００−１＝ゼロ
3、嬉しいはずのアップグレード

第6章：天狗になって原点を知る
1、たった一人のお客様
2、いらっしゃいませ、チンピラ様
3、人生最大のピンチ！小指がなくなる？
おわりに

■著者について
1989年　近畿日本ツーリスト株式会社入社
2004年　分社化に伴い、クラブツーリズム株式会社に転籍
　　　　添乗員や社員の研修インストラクターを務めてきました。
2018年　退社

現在、研修講師として活躍する他、
『「また、あなたと会いたい」と言われるための人財づくり』の講演家として
自らの経験をもとに、サービス業のすばらしさを伝える活動をしています。