”序章”って・・・
★☆☆☆☆
この期に及んで”序章”とはどういうことでしょうか。
多くの読者は、著者の体調の問題を度外視しても、スピーディな展開と物語の終結を
望んでいるのでは?
創刊から付き合ってきましたが、最近は明らかに惰性で読んでます。
今までに投じた時間と費用を考えると、降りるタイミングを逸してしまったために、
降りるに降りられなくなったという感じでしょうか。
新刊が出てもワクワクしないし、また読まなければならないのか、と憂鬱になるし、
実際に読んでも、徒に長い会話や描写にうんざりです。
早く終わってほしいと切実に思う。
イシュトヴァーンがよく喋るがマリウスの喋りの不快さはない。
★★★☆☆
イシュトヴァーンがゴーラの進むべき道をカメロンに長々と披瀝してます。もともとよくしゃべる男ですが、この巻の台詞は長い。一気にほとばしるようなイシュトヴァーン節、長くても楽しく読めます。マリウスのようなメソメソ・トークではなくて、前向きだからかな?
シルヴィア問題どうすんのか・・はこの巻では解決せず、スーティの件がイシュトヴァーンの耳に入ります。次巻が楽しみ・・・といって、期待して、次巻ではあまりストーリーが進まない、という毎度のパターンかもしれないけれど。
ありがとうグインサーガ
★★★★☆
風雲への序章・・・「序章」って。
作者の思惑通り三国志状態に至るには、少なくともゴーラの軍事力がケイロニアに比肩あるいは凌駕しなければなりませんが、戦争ばかりしている新興国と才気溢れた諸侯が揃い、国力の充実したケイロニアとでは、彼我の戦力差が簡単に縮まるとは思えませんし、他にも張り巡らされた様々な伏線が収斂し、納得のいく結末を迎え、更におそらくは記憶の修正されたグインが真の記憶を取り戻し、アウラと対峙するまでに、どれだけの巻数を必要とするのでしょう?
数ページに及ぶ独白めいた膨大な台詞と緻密な情景描写の現在の筆致では、例え病気が寛解し、あと数十年今のペースで書き続けても、結末を迎えられるとは思えません。作者は生きた証を残すためだけにこれからも筆を動かし、結末を書くことを放棄されたのでしょうか?
改訂前一巻からの読者ですが、グインがより実質的な王となった今回が、自分にとっての結末となりそうです。今までありがとう、グインサーガ。
序章なんだって...
★★★☆☆
とりあえず、タイトルは酷いだろう。『風雲へ』はいい。だが、123巻にして、『序章』はねえだろぉぉぉぉぉ!次の巻への序章なんだろうけどさぁ、でも、あとがき読むとこれまでの全てが序章とも....ぐすんっ
中身は、ここのとこの暗ーいケイロニアお家騒動の後片付けってところです。グインがこれからケイロニアのトップとして動くぞっ!という舞台を整えてるというそれに尽きます。そして、イシュトヴァーンがグインに負わされた傷がやっと回復してきたようで、ちょこっと回復ののろしを挙げようとしています。というわけで、必要ではあるのですが、あまり面白みの少ない巻といえるでしょう。ただ、作者のあとがきを読むとこれから先がかなり思いやられて...。完結まで読むことができるのかとてもふあぁぁぁぁんになります。
なにを今更……
★★★☆☆
グイン・サーガが「三国志」だなんてことは、誰もが10年以上も前に知っていたことやないですか……今更、序章と言われてもなぁ。
歴史を切り取るような小説であっても、作者が居なくなってしまって未完のままというのは辛いです。2ヶ月おきにコンスタントに新刊が発売されるのは嬉しいですが、いつ「未完」のまま終了してしまうか分からない不安を抱え続けなければいけません。ねぇ。
今回はケイロニアの為政者の継承と、ゴーラの国としての展望が一冊にまとめられています。「三国志」同様に魅力有るストーリーをどんどんと展開して欲しいですね。