グインサーガ125の感想
★★★★☆
草原地方を通過している途中、巡礼団を騎馬の民が襲って、駆けつけたスカールに救われる。生き残ったのはヨナだけだった。と書かれているが、巡礼団は数十人いたのに、ヨナだけ助かるというのは、話ができ過ぎているような気がしました。
他に助かった人がいるという話にしたら良かったのではないでしょうか。
スカールがあのままにしては色々不都合があると言い出して部下に命じて死体は火葬にするところがありますが、巡礼団の死体だけで数十人はあるわけでスカールが全滅させた騎馬の民の死体はもっとたくさんあるわけで、そんなに沢山火葬にする燃料にする可燃物をどこから持ってきたのだろうと思いました。
スカールが火葬にする理由として、カシン族が俺の手によって仲間が殺されたと知ったらいろいろ面倒が起こるだろうと言っていますが、遮蔽物がない草原で、火葬にすると、死体は水分が多いので、相当煙がでるはずですから、遠くから死体を燃やしているのがバレるのではないでしょうか。
死体を片付けたいなら、そのまま穴を掘って片付けたら良かったのではないでしょうか。
112Pに、ウィルレン・オアシスは広い草原の中を伸びている赤い回廊の交差点となっていて、道はトルースへと向かう街道、真っ直ぐヤガに向かっていくヤガ街道、スリカクラムに向かう南街道に分かれていたと書かれているが、スカール一向はヨナと一緒にヤガに行くのにまっすぐヤガに行く道があるのに、わざわざ遠回りをしてトルースに寄ってからヤガに向かっているが、寄っていく理由がなかったのではないでしょうか。
まっすぐ行ったらよかったのでは?
176Pに、ヨナがクリスタルに使いを出してウァレリウス宰相に報告したいと言うところがありますが、実際に使いを出したのでしょうか。
130巻まで読んで、ヨナがどうしているかウァレリウスは知らないようなので、使いを出していないのか、使いはクリスタルに何らかの理由で辿り着けなかったのではないでしょうか。
みなさんはどうおもわれますか?
病気はコワイ
★★★☆☆
『ヤーンの選択―グイン・サーガ〈125〉』です。
運命神の選択、なわけですからどんな重大な選択があるのか、気になるタイトルです。
第一話から第三話までは、前巻の続きです。今更ながらにミロクの教えに疑問を持っちゃったヨナ博士と、先日グインと会ったばかりだけど初対面はこれからかもしれないスカールが、これまでの復習をしながら旅をします。
ネタバレになっちゃいますけど、まだヤガには到着しません。次巻以降のお楽しみということでお預けです。
第四話はイシュトヴァーンとカメロンの話。イシュトが血迷って飛び出します。
そして第四話の最後の最後で、「ヒキ」が用意されます。
長く続くシリーズものですから、ヒキの旨さはピカイチですね。
そのヒキのせいで第三話までの内容は忘れちゃってどうでも良くなっていますが、忘れてもどうでもいいです。
ゆっくりとした流れ
★★★★☆
登場人物の心情を丁寧に表現するスタイルはきらいじゃありません。
賛否両論ありますが、水と油のような存在の二人が
互いを認め合う過程にはこれくらいのボリュームが必要だったのではないでしょうか。
どうする気?
★★☆☆☆
ヨナとスカールのヤガ潜入計画+イシュトヴァーンのご乱行というか無茶な思い込み...。
ケイロニヤ(サイロン限定)の厄災情報。
この巻のハイライトはカメロンの自問自答でしたかね。
ヨナ&スカールをあの状態で放っておいて、いきなりゴーラですか?
うーん。あと何巻で。
誰か「グイン・サーガダイジェスト」って作ってくださいませんか?
登場人物の回顧は聞き飽きた
★★☆☆☆
……ぐらいしかコメントが思いつきません。
100巻以上も続けた大河小説ですから、そりゃ登場人物それぞれの思いを描写することだってあるでしょう。でも、ここ最近はやり過ぎですよ。
だって、100巻以上も付き合ってきた読者なんですから、ヨナの気持ちもカメロンの気持ちも、わざわざ描写されなくても、もう「分かっちゃう」んですから。
イシュトの破綻気味な行動はまぁいいとして、最後の「引き」しかおっ! と思えない1巻てどうなんでしょう。
未完の小説を読みたいと思って読者は20年以上付き合っているわけじゃないんですから、そろそろストーリーを転がしてくれませんかね。