日々の出来事にまつわる思いや考え
★★☆☆☆
日本出身の小説家,よしもとばななによるエッセイ集。
自身の不器用さや少し情けないエピソードも含め、日々の出来事にまつわる思いや考えをシンプルかつ赤裸々に綴っている。
著者が当時置かれていた状況を知らない読者には理解するのが難しい箇所もあるが、全体としては割と読みやすい内容。
いわゆる妹気質というのか、自分より先に周囲が成熟することを望むようなところはいささか鼻に付いたが(もっとも、著者の感性や見解そのものには肯定的だが)、そういった部分がさして気にならない読者もいるだろう。
本のボリュームが薄いのは少々不満な点。
人生を、明日を信じること
★★★★☆
何てことはない日常について書いているのだけど、強さのようなものを感じる。
人生の光を信じる強さ。大きな流れのようなものに身を任せつつ、でも自分で運命を切り開く力の存在も信じること。
こういう考えで生きられたら、つかれるかもしれないけど、とても充実した人生が送れるのだろうなぁと思う。何かを見失いかけた時に、折り目をつけたページだけ読みたい本。
エッセイなのに癒されたー
★★★★★
たわいもないエッセイなんだけど、なんか癒されてしまいました。心にひびく文章があちこちにあるせいでしょうか?不思議です。エッセイで心が癒されたのはこの本が初めてでした。大好きな本の一冊になりました。
開放感のあるエッセイ
★★★★☆
作者の本を手に取ったのは十年ぶりくらい。最後に「N.P」を読んでオカルト風味が肌に合わず、しばらく読む機会がなかったけれど、このエッセイ集を読み 「あぁ、大人になったんだなあ」と思いました(10コ以上年下なのにスイマセン)。色々な経験を経てきて、以前の若者ぶった(実際若かったんですけどね)書き方ではなくいい感じに落ち着いている。人生の、きらめく一瞬をのがさずに切りとっている彼女の文章に触れ、もっと日々を大切に楽しく生きよう、という気にさせられた。旅や人、生活、恋愛、結婚の色々なことが描かれた本。そして、暗い面も。色々あったんですね・・・
ばななワールド
★★★★★
表紙の絵は変てこだけど、内容はとてもスキです。
一番印象的だったのは、「恋には無駄なほどの偶然が必要」というところ。
そんなの理解はできるけど納得したくはない、と読んだ当初は思ってたけど今ではそうだなぁと思えます。
あとは「オスとメスの決定的な違い」も印象的。なるほど…人間も犬もカメも同じなんだ…と思いました。
やっぱりよしもとばななの世界はスキですね☆