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愛国心を考える (岩波ブックレット)

価格: ¥504
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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コミットメントとしての愛国心 ★★★★★
リベラル派の立場から、国家というものの歴史性を前提にした上で、その動向にどうコミットするかという観点から書かれている。
オーストラリアという、国家の人工性・歴史性が明確な国の市民ならではの視点とも言えるが、右翼・保守派に占有されている観のある愛国心という概念の幅を広げて、新たな視点を注入したという点で、一読の価値あり。姜尚中の『愛国の作法』とも重なりあう視点あり。




愛国心 ★☆☆☆☆

  愛国心についての本です。
 本書を読むにつれてなぜ知識人の愛国心と大衆の愛国心は違うのか
 考えさせられます。特にロンドン近くに生まれ育ち、オーストラリアから
 オファーがあって渡豪した知識人の場合、決して他国から声をかけられる
 ことのない人々との深い断絶があるのだと思いました。
 そしてフランク・ロークのように米でインドから渡ってきた一人物をを
中東人と勘違いして殺害した例と
9・11の犠牲者、そして豪州人88人が亡くなったバリでの事件を対比できるのは
やはり知識人であるがゆえなのでしょうか。
 コスモポリタニズムを近代に誕生したかのように捉えるのはフーコーの悪しき影響かも
しれませんがこれではナショナリズム(インターナショナリズムは別)とコスモポリタニズム
が同時期に発生したと勘違いする人が出るのではないでしょうか。
 きわめて斬新な仮説なのかもしれませんがやはり70ページでは検証できないのではないでしょうか。そう思わない人もいるかもしれませんが。
 フランク・ロークと2chを最後に引用し醜悪な力と述べている点からみても美醜の定義が
わかりにくいものとなっています。愛情についても同様です。
 田中正造の項で述べられているように「環境学者」や「活動家」が主な人間と定義されていると考えるのがいいのかもしれません。
むずかしい愛国心。 ★★★★★
愛国心はさまざまに意味を変える。
だから何が正しいか決めつけず、多様性を認識する必要がある。
そして、平和のために愛国心を・・・
そんな冷静な著者の視点に感心させられます。
愛国心に関する本が読みたい方におすすめです。