巻4(メルポメネの巻)において、ダレイオス王はペルシアを悩ますスキタイ人(当時南ロシアの住んでいた民族)を討伐するために、今のイスタンブール(トラキア地方)からヨーロッパに上陸し、トラキア人とスキタイ人を征服してしまいます。
巻5(テルプシコレの巻)において、トラキアに残るペルシア軍によって、ギリシア全土は不穏な状態となり、それまでペルシアに服属していたギリシア民族のひとつであるイオニア人が反乱を起こしますが、失敗してしまいます。
巻6(エラトの巻)において、イオニアのミレトスで起こった僭主アリスタゴラスの反乱は後ろでアテナイ(アテネ)が糸を引いていたために両者の戦いは決定的となり、ついに両軍はマラトンで激突します(第二回ペルシア戦争)。
-これがかの有名な『マラトンの戦い』で、『マラソン』の語源はここからきていますが、勝利をアテナイに報告して生き絶えたという伝令の話はここには出てきません(スパルタに援軍の催促をしに行った伝令の話は出てくる)。面白いところです。