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人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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人の形 ★★★☆☆
施設博物館「人形の館」に常設されたステージにて事件が生じる。その鍵となるのは、悪魔崇拝者と神の白い手。人形を操る人間、人間を操る人間、人間を操る人形…。


「何かを恐れていたい、何かを恐れていれば、それよりも恐ろしい状態にはならない。どこか痛いところがあれば、他に痛いところを忘れることができる。あらゆる原始宗教の起源が、そこにある。だから、恐ろしい恐ろしいと祈り願って、人々の恐れを人の形に閉じ込めた。人の形はほど恐ろしいものはない。どんな形よりも恐い。それを創ったからこそ、自らへ向けられる恐怖に、人間は耐えられる。鏡を見続けることができる動物は人間しかいない。自分の形が恐ろしいことを、呪文によって封印したのです。」
騙された ★★★☆☆
黒猫の三角を漫画で読んだので、じゃあ今度は小説にしてみようと手に取ったのがこの人形式モナリザ
黒猫の三角で見事騙されたので、今度こそは騙されないぞと意気込んだのにも関わらず、
あっさりと足元を掬われたというか、落とし穴に落とされた
10分の9あたりまでは「なんだ。結構普通の推理小説じゃないか」とまで思ってたのに 悔しい
ただ、裏表紙にもあった『最後の一行』がどうにも生かしきれてないような気がするのは私の理解力不足からなのか
「えっ!!・・・ん?」みたいな 何となく腑に落ちない感じ

登場人物は皆個性的で人間らしいけど、現実にいなさそうなキャラが面白かった
特に林と紅子の仲に事件の内容よりもちょっとドキドキしてしまったり(笑
この作品の人間関係はちょっと複雑な上に人数が多いので、時間のある時にゆっくり読むことをお勧めします
大人の娯楽恋愛を楽しむ ★★★★☆
『すべてがFになる』を1/4で挫折した私ですが、Vシリーズ最初の『黒猫の三角』をマンガで読んだので次は小説を読んでみようかな〜と。
しかし『人形式モナリザ』も『F』同様、ぶっ飛ばし読みしかできませんでした。

森博嗣を読むと短時間で爆睡してしまうのだが、たぶん観念的な描写や観念的な台詞が多すぎて、脳内変換にエネルギーを使うからじゃないだろうか。暇で体力を持て余してるなら、いい娯楽になるのかもしれないが、登場人物も出来事全ても事件すらも輪郭が曖昧模糊としている。

空気もひんやりしている。大学の研究室だの白衣だのに憧れてるのなら、その雰囲気も楽しめるのだろうか。別に研究室の空気はいつも清浄な訳ではないんだから、単なる空想世界なんだけど。

で、事件のからくりだの謎解きだの動機だのは二の次三の次(動機に至っては「殺人実験の繰り返し」の域を出ていないように感じる)の扱いなのに、キャラ設定だけはいやにマンガっぽくて熱心。

瀬在丸紅子と元夫の林、祖父江七夏の三角関係が2時間ドラマ状態なのが笑える。
好意に解釈すれば、楽しい大人の娯楽、かもな。
離婚した後も、何だかんだと関わりがあって愛情もあって関係もあって嫉妬もできるんなら、楽しそうじゃない? 祖父江さんも林さんも特に不満はなかろう。子供もいるし。しかも紅子には執事がいて七夏は母親に面倒みさせているって言うんだから、もう理想も理想。支えてくれる人物がいて恋愛があって仕事や趣味がある。うらやましいわ本当に。
今後この関係がどうにもならないことを祈る。
結局、何を見せたかったのか。 ★★★☆☆
乙女文楽は人形を見せる、いや人を見せているんだ、というところは面白い。犯行に使われているトリック自体はそう難しいものではないけれど、作品中にそのトリックを取り入れる意味は深い。

しかし、最後の一行は、個人的には蛇足だと思っている。たしかにあれは「?」を誘う。けれど「!」とならない。なぜなら、その結末を予感させるものが文中にないからである。

そもそも、この話の中で悪魔や神はテーマとして浮いている感がある。人形使いの家に齎された狂気というものを悪魔や神を持ち出して形容しているようだが、それではヒトガタとしての人形の神秘性と合致しないような気がする。しかも、その真相自体もありきたりで弱いと思う。

モナリザの真相こそ森氏らしいが、殺人事件の真相との接点らしい接点がなく(というか基本は別件)、釈然とせずに終わる。一挙に押し寄せるカタルシスというものはなく、一つ一つがそれなりに終わる印象を、どうしても受けてしまう。残念である。
謎のたたみかけ・最後にちゃぶ台返し ★★★★★
人形博物館殺人事件の推理も,それほどの内容をもってはいるが,メインとは言いがたい。
むしろ,過去にあった殺人事件の謎や,「モナリザ」の謎,そして絵画盗難事件など,様々な事象が絡み合っている。それをまとめて楽しんでいただきたいと思う。

終盤にかかって緊迫した事件展開も起こり興奮させられるが,
なにより,事件がすっきり解決したかと思いきや,最後の一行だけで読者の予想をみごとにひっくり返してくれるので,
読了後,大混乱に陥ること請け合い。