桐山和雄
★★★★★
バトロワでぶっ飛んでいた安藤政信が、見た目が少しオタクっぽい役を演じていたのを見終わった後に知り、驚きました
この映画は、最初から最後まで、ずっと寂しい思いで見ました
例えばラーメン屋、主人公達からしたら明るい一時が、自分の心には短い青春のどことなく満足感のない、暗い刹那にうつりました
同じ高校生でも、『時をかける少女』なんかとは全く雰囲気が違います
不良や非行少年、電車などで見かける極度のチャラ男やチャラ娘は、こんな気持ちなんだろうか…と映画を鑑賞しつつ、イメージしようとしたけれど、なかなか難しく、結局最後まで分かりませんでした
この話の後、マサル達が幸せになったら良いなと切に思いました
☆今までの北野武映画のイメージを覆した青春物語☆
★★★★☆
☆北野武が手掛ける映画の大半のイメージはバイオレンス。しかし、その全てを払拭した、意外性に満ちた作品が【キッズリターン】である。〈キタノ・ブルー〉という、代名詞とスタイルが、本編から生まれたと言っても差し支えはないだろう。自称、【落ちこぼれ】と呼ばれているマサルとシンジの2人が歩んでいく、曲がり角の人生と中途半端な青春の物語を飾り気のない、丁寧な演出を試みながら、北野武監督が自然体で段々と描いている。マサルとシンジの形だけの信頼関係が微妙に揺らぎ始める複雑な心理描写にも感心させられる。熾烈な人間社会で生きていく事の困難さや綺麗事が一切通用しない世の中の不透明な矛盾にも厳しく言及している。清涼な役割を補う、程好い人情場面や緊張感みなぎる誤魔化しのない暴力表現も捨てがたい。絶望と孤独感が漂う、無軌道なムードもよろしい。マサルとシンジが自転車にまたがりながら語り合う、名場面&名セリフ『俺たち、もう終わっちゃったのかな』「まだ始まっちゃいねえよ」も印象深い。夢や希望を失いかけている、現在の若者の悲惨な現実と心の奥底を、北野武監督独特のリアルな手法で訴えかける、苛烈な人間ドラマにして、感動の秀作です☆。
なんだ!この感情は
★★★★★
この映画を高校の頃に深夜番組でたまたま見たのですが、映像と音楽の美しさに惹かれ目が離せなくなりました ストーリーが高校生であった自分の胸を強く打ち、ラストには言い表すことのできないが熱く、強く、激しく、切なく、明るい気持ちになりました 若い時にこの映画に会えて良かった
でなければ今の自分はなかった
できれば40年後に見て、ラストのセリフを言ってやりたい
若い役者の演技が良い
★★★★☆
主人公の二人はこれがスクリーン初なのでしょうか?
不器用な感じや迷いが良い方向に出てこの作品の魅力になっている。
ストーリーはわかりやすく単純なだけに様々な工夫が随所にみられる。
モロ師岡氏の使い方が非常に上手かった。
音楽もこの作品にとてもマッチしています。
役者の演技をうまく引き出せた傑作!
天才タケシの最高傑作
★★★★★
まずあの三流のギャグセンスしか持ち合わせていない三流のコメディアンが映画をたとえどいう形であれ完成させたということに拍手しましょう。そもそもタケシが映画を撮れるなんて誰も思っていないわけですから。どうせストーリーはプロデューサーが考えたんだろってみんな分かってるわけですから。