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ストレスとはなんだろう―医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか (ブルーバックス)

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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他の本も読み比べよう ★★☆☆☆
内分泌研究の歴史の流れを綴った本として、その部分は面白く読めた。しかし、会ったことのない過去の研究者の人格を断片的な情報だけで決めつけて批判する態度はアンフェアであるし、筆者が贔屓する人物とそうでない人物の扱いの格差には不快感すら感じる。特に、マクラウドとバンティングの関係については他の著者によって書かれた物も多く世に出ているので、読み比べてみるのも一興であろう(印象が大きく変わるかも)。
「ストレス説」の功績と限界 ★★★★★
人口に膾炙している「ストレス」という言葉、その概念の歴史は意外と浅いこと、セリエという一人の科学者の天才的なひらめきによって生み出された学説であること、誕生の背景と説の内容とが、読みやすく、わかりやすく書かれている。

どんな病気にも共通に起こる体の変化を、当時の医師が診察の際、無視していることへの、セリエが感じた違和感が全ての発端。「気のせいだから寝てなさい」と言われてしまうそれらの症状が、生体に備わる防御機構の現れだとする洞察から、ストレス応答の作用機序解明の歴史が始まり、現在では誰もがストレスという言葉を知るようになった。

しかし、よく考えると、それによって、医者に「ストレスですね」と言われるようになったというだけで、別段治療としての進歩がそこにはないことに気付かされ、暗然となる。ストレスは、脳からの信号によって体の組織に伝わり、様々な症状を呈するのであるが、その伝達経路は2つあり、本書では現代社会を生きる人間にとって大きな役割を持つのは(セリエの研究の中心であった)内分泌系ではなく、自律神経系であると考察されている。
ホルモンを化学的に同定すれば仕組みが解明できる内分泌系と異なり、自律神経系の解明は困難で、その理由も書かれている。自律神経系のストレスによる影響をどう軽減するか、「精神論」で終わっている、と解する向きもあるようだが、明快な「治療法」を期待していると不満だろうが、「医療の手技」と「癒し」は別物で、心身の健康のためには両者が欠かせないという示唆は重要なものだと思う。
タイトルに偽りあり ★★☆☆☆
以前、新聞の書評で紹介されていたため購入しました。
あくまでも私見ですが、読者層が絞り込めていないような気がしました。
第5章あたりまでは非常に興味深く読み進めることができましたが
それ以降は中途半端に医学的な記述をしており
とても読みづらく、また面白みに欠ける内容でした。
最終的には精神論で終わってしまうという後味の悪さにがっかりしました。
「ストレスとはなんだろう」というタイトルにも大いに疑問を感じます。
このタイトルに魅かれて購入したのですが、期待はずれに終わってしまいました。
単なる、ストレスに関する杉氏の独白ノートです。
ストレス研究の歴史 ★★★★☆
ストレス研究の歴史を時系列に
たどることができます。

人間関係にまで詳しいと思ったら
著者の父親がセリエと親交があったとの
ことで納得です。

ストレスについては神経から内分泌の変化まで
大変よくわかりました。

ただノーベル賞争いのことが、
何度もでてくるのですが、
研究の目的がノーベル賞をとることだと
主張しているかのように感じてしまいました。
良著です ★★★★★
先人がどのような苦労を重ねて、医学、生物学を発展させてきたのかが良くわかり、大変面白い本でした。ノーベル賞を受けたような偉人たちも実に人間くさく、それも興味深い点です。また、精神が体にどのような変化を与えるのか、全て解明できていないようですが、それでも理解が深まり、自分自身の体も大切にしたいと感じました。途中、専門的な説明が他出するところはついていけなくなってきましたが、一般人も読める本ですし、是非読むべき本と思います。

しかし、ストレスとはなんだろう、というタイトルは適切なんでしょうかね。このタイトルは、例えば「気持ちを明るく持つことがストレス解消!」などを解く、もっとチープな内容を連想してしまいますが、予想に反して骨太な本です。

また、私は上記のとおり良著と思いましたが、他の方で「食傷気味」とコメントされている方もいらっしゃることに、人の好みはそれぞれなのだという当たり前のことを認識し、興味深くレビューを拝見しました。