バランストスコアカード（ＢＳＣ）を経営に導入している企業が増えてきましたが、ＢＳＣの考えや導入における実践方法について具体的に記載されています。
昨今の、少しズレタＢＳＣ論を展開しているいくつかの本（特に会計

や、システムでＢＳＣを語っている本はダメですね）などより、ずっと読みやすくて最適本です。第２弾の『実践検証編』を期待します！！

ＢＳＣが一種のブームになっていて、これに関する書籍も数多く出ています。しかしながら、通り一遍の概説書が多く、これを本格的に活用しようとする実務家の参考になるものが反対に余り多くないのが現状です。この本は３人の共著ですが、事実上神戸大大学院の伊藤教授がメインの著者（編著者）になっています。本は薄くてさらりと読んでしまえますが、エッセンスが凝縮して書かれているために、全編を通じて重要なメッセージが散りばめられている、読めば読むほど味が出てくる本です。私は、ＢＳＣを学びたいという人に対して「キャプラン＆ノートンの戦略バランスト・スコアカード」、櫻井教授の「バランスト・スコアカード　理論とケーススタディ」と３点セットで本書を推薦しています。同時に入門書として一回目を読み、他の本を読んだ後、頭の整理としてもう一度読むという方法をお勧めします。