バラエティがないけど、迷ったときの参考に
★★★☆☆
一日一本の映画を観るのは時間や気持ちのゆとりがない限り、相当困難に思えるけど、その辺も作者は実際には年に半分くらいだと、前書きで書いている。本書は新聞や雑誌で連載された批評をまとめたもの。
パラパラとめくってみて、私が観たことあったのは365本中29本だった。この辺は個々の好みがあるし、必ずしも名作と言われる作品が掲載されているわけではない。月別に監督、俳優別などテーマが区分されていて、例えば一月はイーストウッドとシーゲル、2月はヒッチコックと成瀬・・・という具合。一日一本という割りには、意外に括りがされている。
パッと流し読みしてみて、私のような初心者には、やや専門的な目線で書いている印象。プロットなんて言葉、作り手じゃないんだからあまり使わないで欲しい。通の人には得意な知識なんだろうけど・・・。作品のどこが面白いのか、ポイントも分かりづらい。
ただ作品の内容には多少触れているので、レンタルで何を借りれば良いか、迷ったときに参考にはなるだろう。