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曹操〈上〉―魏の曹一族 (中公文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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好き嫌いは別れるかも ★★★☆☆
歴史的事実を外れることなくフィクション要素も含みつつといった、
陳舜臣先生得意のパターンの歴史小説。
フィクション要素の部分の好き嫌いで作品への好き嫌いも別れると思います。
個人的には陳舜臣先生の作品には珍しく苦手な部類の作品。
ただし、曹操の人物像には最も正確に迫った作品だと思います。
三国志演義の影響を受けすぎている作品が世の中には多すぎますよね。
曹操の違った一面を楽しむ ★★★★☆
本作の上巻では、曹操がまだ若い黄巾の乱、董卓討伐以前の物語が中心に描かれている。
曹操というと織田信長と比べられることがあるように、明晰、冷徹、合理的であり、
また有能な人材を好んで登用していった点で知られる。

本作では今のところ前者の冷徹さはあまり見られず、有能な人材を使いつつ、曹家一族を
守るべく盤石な基盤を築こうとしている優秀な宗家の当主といった感がある。
とはいえ、その一方では自らの国を築こうという野心も垣間見え下巻以降が楽しみな内容である。

また、本書は戦場の描写がなく、やや迫力不足な点は否めないが、その分様々な文献から
書き起こした曹操やその他の武将のエピソードが書かれおり、当時の武将の魅力的な人柄を
知ることのできる貴重な内容も少なくない。

私個人としては同じ作者の「秘本三国志」に出てくる赤い鎧を付けて颯爽と現れる曹操が好き
だが、本書のような実直な曹操もなかなか面白い。
呉・三国志(著:伴野 朗)の構成に似ている ★★★★☆
その辺にある変な映画よりも迫力のある、
緊張する本であると断言します。
かなり緊迫した雰囲気が読む側まで漂って
きます。
曹操の従妹である、紅珠をさらう話を父の
曹嵩がしているページを読むところがかな
り緊張しました。
本にのめり込むとはまさにこのことを指すの
でしょう。

創作人物といえるのではと思う人物が出てき
ます。
しかも、貂蝉も出てくるし。

名前の呼び方はどうにかして欲しいです。
三国志の時代なので名前を呼ぶのが変わるの
は当たり前ですが、私としては、名前(曹操、
吉利、阿瞞、曹孟 コ 、孟徳などなど一人で
いろいろな名前)が変わると人自体が変わっ
てしまう錯覚をするので、ちょっと苦痛に感
じてしまいました。
呼ぶ人によって、呼び方が変わるのは当たり前
だし、そのことも本文で説明しています。

左豊すげぇ〜。
作者が無理矢理話をこじつけるための人物かも
しれません。
というのも、曹操を持ち上げるために、この人
がいなければ、どうなっていたことか。
上巻の曹操を脚色した人物がこの人であると言
っても過言ではありません。

漢字にルビがないので読み進みにくいのは私の
責任。
地方や一族の基盤を大切にする政治家小説の三国志版といった感じ? ★★★★☆
上下刊。曹操といえば正史、演技双方にかかわらず、冷徹で豪腕な政治家
というイメージがほとんどなのだが、本書の曹操は国全体の政治を
行いながら、自分の基盤の支持を取り付けたり、一族の若者の面倒を
見てやったりと地道で信頼できる動きぶりを主体として書かれている。
面倒見が良く、一族の長として頼れる伯父さんといった感じの、三国志の
世界にある荒々しさの対極を行くような話の切り口がとてもユニーク。
孟徳伯父さんは政治に恋に頑張っている。しみじみと曹操を理解する気に
なる。三国志の魅力である、合戦部分ががほぼカットされているのが
評価を分けるところか。
志在千里。 ★★★☆☆
 「三国志」を読んだ事のあるヒトが対象なので、この作品単独で存在できていないとも思えますね。話が串団子で、五平餅じゃない。エピソードが唐突に始まっていく。あまり好きじゃないスタイルではあるけど、それでも上巻はおもしろかったです。話を膨らませる事が出来る青年期は、曹操も生き生きしていたもんなぁ。

 小説そのものよりも「あとがき」の方がおもしろかったっつーたら、陳先生に失礼でしょうか。失礼だよね。でもその通りなんだよね。