斬刀・鈍。
★★★☆☆
第一話では変体刀の持ち主が真庭忍軍の蝙蝠でしたが、今度は下酷城に住む宇練銀閣が持ち主。
しかし、真庭忍軍も変体集めをしているため宇練銀閣だけでなく真庭白鷺まで登場!
「逆さ喋りの白鷺」となかなかの個性の持ち主でしたがほとんど出番がなく、宇練銀閣戦が濃密に描かれ、とがめの奇策士っぷりが今度こそ発揮されるのかと思っていたのですが、とがめの見せ場は七花の口癖選びのとこぐらいだったよーな・・・。
西尾維新らしい言葉遊びがちろっとだけ出てきたので今後に期待!
まだ第二話だし!
でもこの内容、この価格で12冊はちょっと・・・。
ツッコミどころありすぎ!
★★★☆☆
いきなりメタメタな展開。
さすがに、短いスパンで書かされすぎて西尾氏もぐだぐだな様子。
「キャラ立ちのために口癖を考える」とかいう
めちゃくちゃなネタで、20ページも引っ張るなよ……。
まぁ、そのへんはそれでも読ませてしまうからいいとして、
「斬れないものはない」斬刀・鈍ってのがツッコミどころ満載。
えーと、月並みですが。
仮にも時代小説なのに「摩擦係数」とか言うなよ、とか。
日本刀の鞘に人間の血流し込んで居合いが早くなってたまるか、
とかはまぁ、当たり前として。
「どうして鞘は斬れないの?」
普通に鞘に収めるくらいならともかく、
居合いのために「鞘走り」とかしてるんじゃ、
鞘ごとズンバラリンしそうだけど……。
確か、マンガかなんかでそんなネタがなかったっけ?
まー、ここまでめちゃくちゃでも、最後まで読んじゃうし、
続きは読みたくなっちゃうんだけどね……。
全作品の中では一番まとも
★★★★☆
鈍という名の刀なのに、何でも斬れる、というところに一種のカタルシスがあったりなかったりするのですが、そんなことはどうでもよくて。
二巻目にして既に何でも斬れる刀が登場しちゃうあたり、そろそろネタの方向性が妖しくなっている感もあります。
全十二巻の中では珍しく(あるいは唯一)と言っても過言ではない戦闘シーンの多いのが本作。
逆に言えば、コレ以降は言うほど戦闘シーンがないのが特徴です。
まあフォローするならば、戦闘描写をメインに据えた作品というよりも、ただ刀として生きてきた七実が、人間らしさを取り戻していく、というのがある意味でメインストーリーなのかもしれない。
居合い vs 虚刀流
★★★☆☆
2巻目は、1巻目と比較して、闘いのシーンが多いです。
居合いの達人が使う「なんでも切れる剣」と虚刀流との闘いです。
居合いの達人の技の秘密、扱う剣の秘密、、そして虚刀流はどんな技で闘うのか・・・?
敵のキャラクター、微妙に絡む真庭忍軍、歴史上の舞台設定もあわせて、楽しめました。
登場人物も少なく、軽い調子で書いてあるため、気軽に楽しめる本でした。
本人たちはノリノリ
★★★★☆
第二話になってやっとこのノリに慣れてきたような気がする
現代の感覚で昔を語るというのは中々に面白い
ただやっぱり中身が薄いというか、今までの作品のような濃さと充実感が足りないと思う
鑢七花の型が一つ一つ出てくるのは面白いし、地の利や相手の特徴を捉えた上での戦闘は
一種の推理のような、そんな描写が良いと思う
大河ノベルとして見るならなあなあとも思ってしまうけど、軽い気持ちで読めばそこそこ楽しめる
読書に慣れてない人には進められるけど、日常的に本をたくさん読む人にとっては退屈かもしれないなぁ