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太公望〈中〉 (文春文庫)

価格: ¥740
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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中国古代の伝説の人物を描く大作第2巻 ★★★★★
商王朝への復讐を胸に、第2の故郷ともいうべき弧竹を旅立ち、中原に進出した望は、表向き商人の仕事をしながら、各地の情報収集と仲間づくりを行い、商王朝への復讐の道を歩みだします。さまざまな出会いをすべて自分の力に変えていく望。そして、離れ離れになった仲間たちとも再会し、羌族の若きリーダーとして実力を養っていきます。それは出会う人に魅力的と思わせる人物力が備わっていたことを裏付けるようです。
対する商王朝の受王は徹底的に悪役として描かれます。史実ではそこまで暗愚な王ではなかったようですが、残酷極まる拷問や処刑、そしてかの有名な酒池肉林の宴…。
読者はますます主人公に感情移入していくことでしょう。
物語はいよいよ佳境に。力をつけたとはいえ、依然として国家をもたない望がいかにして商王朝を打倒するのか。第3巻への楽しみが増す1冊です。
『太公望』(上/中/下) ★★★★☆
古代の宗教観や風習などが取っつきにくく感じられがちですが、内容自体はとても分かり易く組まれており、かつ太公望とそれを取り巻く人間関係が複雑に絡み合って、読み終えたときには奥深さと達成感を強く感じることができました。
内容に信憑性を伴わせることができない時代背景ではありますが、当時の独特な雰囲気を受け止めることのできる良作だと思います。
読みやすいですよ ★★★★☆
妻を娶り、子を為した望(太公望・呂尚)だが、妻は病によって
この世から去り、望は商王朝をへの復讐計画を実行すべく着々と
人生を歩みます。

立派な人間が実は自分を裏切る存在であったり、自分にとって不
愉快な人物が実は自分にかけがえの無い存在になったりと、人間
のそれぞれの深みに面白みを感じています。

また、物語の中でどのくだりか忘れたが、「人を利用しようとす
れば、自分も利用される」と云うようなことが書かれておりまし
た。私はひどく同感いたしました。私自身、いろいろな思いで今
後、自己展開をしてゆきますが、ともすれば人を頼りたくなって
しまいがちです。しかし、人を利用しようとすれば、相手に利用
されてしまう可能性は大いにあるでしょう。これは心すべきこと
だと思いました。

他に感心する場面としては「商人はモノと同時に信用も売り買い
しているのだ」というようなことですね。商売だけではなく、な
にか志をもっている人間には、その信頼は事を為す時、非常に重
要な要素となるだろうとも思った。

羌族はただ弱い族ではなく、自立を迫られた族だったのでしょう
ね。脈絡は無いかもしれませんが、ここまで読んでいてそう思い
ました。
また、受王の描き方にも興味があります。彼のことを著者はけな
そうとしません。優秀な王であるとほめる部分は多く見られます。
ただ、望との決定的な違いは明るさなのではないかと思ったもし
ました。

さて、これから第三を読みますが、物語の最後にどのような気持
ちになるのかとても楽しみです。
んんんんんんんんん。 ★★★★★
いや、人間のすごさというか、できすぎた人間
ドラマを見ているようだ。

しかも、おもしろい。
続きが気になる。
そして、淡々と話は進む。
途中で本を置く(閉じる)ことをするのが申し
訳なるぐらい、続きを読んでしまう。

この世にこのような人がいないことにより、あ
こがれを含めてこの物語に夢中になるのだと思
います。

それと、望どのはまさにコロンブスの卵をおこな
った人であることは確か。
ちょっとしたことに目を向け、応用をおこなう・
・・それが出来ないから凡人は凡人のままなのだ
ろう。
大きな野望は、一人では実現出来ない。 ★★★★★
 人と交わり、成長していく望。
ある時は、教えを受ける。
ある時は、敵味方として戦う。

その中で同じ心を持つ者達との結び付きを強める。
弟のように接していた彪は敵となる。
同じ族であり、地下組織を持つ馴との出会い。

人として大きく成長していく望の姿がそこにある。
そして、商王が決して悪でもないことにも気づく。
むしろ名君である。この王を倒すことは、ただの復讐に過ぎない。

そう理解した時、望は失望する。

私達の心の置き所を考えさせられる巻です。