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孟嘗君(1) (講談社文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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2巻以降のレビューは読まないで!! ★★★★★
作品は絶賛に値するものです。星5つ評価は正しいと思います。 この本で初めて古代中国に触れましたが、本書には古代中国の地図がついていたので、邦名、地名を読み解くには困りませんでした。 難をあげるとしたら、購読前にカスタマーレビューを読んでいた時に、最終巻の最後の場面を語ったレビューがあらわれて、思いがけず結末を知ってしまったことです。 繰り返しになりますが、絶賛に値する作品です。 迷っている暇はありませんよ。あなた自身が読んで判断するしかありません!!
面白い! が、ちょっと奇異な感じです ★☆☆☆☆
この忙しい時代 情報も氾濫している。作り話の小説なんぞ読んでる暇なし・・と思っていましたが、一読すると目が離せないくらい面白いです。 著者の博識が遺憾なく発揮されて、古代中国の故事や、難しい漢字の勉強にもなります。(^_^)

 ・・ただ、気になるのは、登場人物がまるで日本人のように考え、行動している事。

 ビジネスで、あちらの国の人とつきあう経験を重ねるにつれて、日本人とは気質も、考え方も、価値判断も大いに違っている事を、次第に痛感するようになるものです。
 彼我の古代文学を比較しても、そのような違いは、厳然として存在するように思います。

が、この著者はそのような直接的な体験は、どうもお持ちではないように思えます。

 古代の史書だけを頼りに眺めているからでしょうか?

 もっと別の視点で史実を見ないと、かなりおかしな片思いになるのではないでしょうか。
 まあ、日本人にはよくありがちな事ですが・・・(^_^;)

追補;_

  個人間であろうと、民族間であろうと、国家間であろうと
   それらの”考え方や価値観の相違”を客観的に・正しく認識する事は、
    相互理解の面で、とても重要です。

  日本人の考え方や価値観のみが、絶対的に正しく、
   当然ながら、
    すべての他民族もコレに従っており、
     従って、
      相手を日本人の様に考え、取り扱う事が、
       まさに相手を尊重する事なのであると
        考えているのだとしたなら、

         ソレは大きな誤解ではないしょうか。 (^_-)


  歴史が示すように、相互に不幸な事態となりかねない危険をはらませる
   と私は思います。

  ( 例えば、大戦前、韓国・朝鮮で実施した創氏改名なども、
      そう言う側面があったことは指摘しておきたい。 )

  文学作品は誤解の産物という考え方もあります。
   しかし
    価値観や民族性の相違はシッカリ認識して読むべきでしょう。

(^_^)v
『孟嘗君』(1/2/3/4/5) ★★★☆☆
孟嘗君を取り上げた内容なのですが、実際は白圭の素晴らしさばかりが際立っており、孟嘗君の偉業よりも勝って感じられました。
終盤は展開が駆け足のように感じられて、読み終えたときの感慨も深くないものでした。
とても評価のし難い作品だと思います。
英雄たちの薫風に触れる ★★★★★
孟嘗君は宮城谷文学に繰り返し登場するスター。その意味では、本書は彼の代表作と言えるだろう。

筆者が好んで題材にするのは、志と品性を高く持ち、国民に信を立てた人物たち。もともと中国古代史では儒教的な背景もあるのか英雄に徳性を求める傾向があり、戦争に勝利しただけでは英雄にはなれない。そんな「英雄」たちの薫風に触れ、爽やかな読後感と背筋のピンと立つ思いが残る。それが宮城谷文学の醍醐味だと思う。

本書ではそうした志の高い人物として孟嘗君のみならず、田嬰、白圭、孫というオールスターキャストを登場させ、それぞれに存分に語らせている。白圭が孟嘗君の養父というのは筆者の創作のようだが、英雄とは王のみでなく、商人も軍師もそれぞれの想いでベストを尽くし、記録や記憶に後世まで残っていく。そうした人物を掘り起こし、自由に想念を巡らせて主人公との接点を創作していくのが、宮城谷文学のフィクションとしての面白さだろう。

そして改めて感じるのは、古代文明の知性の高さと面白さ。ギリシア・ローマの例を引くまでもなく、紀元前後の古代人の思想には現代まで通用するものが多い。インターナショナルな視野の広さ、実利性の追求、自由な発想などが背景にあり、そうした古代の知性が孟嘗君という人物を書き残してくれたことに感謝したい。
後の孟嘗君の誕生 ★★★★★
後に孟嘗君として天下に名前を知られる田文が、生まれてすぐに殺されそうになるところから物語は始まる。
決して明るくない幕開けが、田文の過酷な人生を予感させる。
その雰囲気を払ってくれるのが風洪なる人物。
この田文を救うことになる風洪が全5巻の前半の主人公と言える。

1巻は、没落した貴族の出身でありながら、風来坊としてきままに暮らし、行く先々で商人には福の神とあがめられ、女性にはもてまくる風洪が、仁義の道を模索していく話である。
風洪が格好良く、爽やかな気持ちにさせてくれる。