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柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)

価格: ¥800
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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雪国会津の大スペクタクル、(大賞賛)嘘をつき通すとてつもないエネルギー ★★★★★
柳生十兵衛、沢庵禅師、そして仇討ちに心燃える7人の美女を迎え撃つ
不死身の怪老人。舞台は雪深い会津の町である。
ここに怪僧天海大僧正も絡んでいよいよ話は佳境に入る。
あまり感情移入すると体に悪いので、時々休憩しながら読まれよ。

しかしまあ(単純感嘆接続)
山田風太郎の嘘をつき通すとてつもないエネルギーは、すさまじい。
嘘とはもちろん小説のことだが、僕など一つ嘘をつくと
それを糊塗するために次々と違う嘘をつかなければならない羽目になり
破綻してしまうが、風太郎翁の嘘は破綻しないのである。
破綻しそうになってもストーリーに引っ張られて小さな破綻は見逃したくなるのである。

おそるべし、風太郎幻術
文句無しです!! ★★★★★
読み終わった瞬間深いため息が出ました。自覚はなくともずぅーっと緊張していたみたいです。とっても不思議です。柳生忍法帖は。とてつもなく酷い仕打ちを受けているのを読んでいるのに泣く事はないのです。(私は涙腺が物凄く弱いです)そのかわり心臓をわしづかみされている様な気分になります!苦しいのに読むのを止めるなんてまったく選択肢になく、一気に読んでしまうのです!!十兵衛がすごくかっこ良い!堀の女性達の心がとっても解ります。男性にはもちろんですが女性にも読んでもらいたい作品です!!ヒーロー像が変わるかも(笑)
娯楽小説の最高峰 ★★★★★
柳生十兵衛がとにかく強くてカッコいい。下巻の中盤、十兵衛と禅師・沢庵が絶体絶命の窮地に立たされ、敵が降伏を要求してくる場面があるのですが、それに対する十兵衛の台詞が素晴らしい。まさに漢(おとこ)の中の漢です。
敵味方のほとんどが死に絶えるパターンの多い忍法帖シリーズですが、この「柳生忍法帖」は異色ともいえる勧善懲悪ものです。その分、シリーズ初心者でも安心して読めるかもしれません。業界全体にネタぎれ感が漂う近年の少年漫画等よりも、遥かに完成度の高いエンターテインメントといえるでしょう。
上巻以上に窮地の連続、十兵衛如何に切り抜けるか ★★★★★
一族を滅ぼされた七人の女たちの敵討ち、そしてそれを助ける柳生十兵衛、沢庵宗彭らの活躍を描いた物語の下巻。舞台を江戸から仇の領地に移します。
上巻で、直接の仇である七人の内、半数以上を討ち果たし、下巻早々に更に1人を討って、順調かと思われた敵討ちも、舞台を敵地に移し、敵の黒幕も参戦と、いよいよ困難になっていきます。
下巻前半では、女達を助ける沢庵配下の禅僧たちの壮烈なる戦いや、沢庵VS敵黒幕の心理戦がメインとなります。特に敵黒幕が沢庵を誘い出すために取った手段というのが、仇の殿様ですら眉をひそめるほど凄惨なもので、敵の悪逆非道ぶりがどんどん浮き彫りになってきます。
そして後半、いよいよ柳生十兵衛が敵城へ乗り込むのですが、まさしく絶体絶命の連続、次々に襲ってくる窮地をどうやって切り抜けていくのか、ハラハラドキドキし通しでした。
上巻でメインだった七人の女達の出番がかなり減ってしまっているのは残念ですが、前半の沢庵、およびその配下の禅僧たちの活躍や、敵黒幕の暗躍振りはそれを補って余りありますし、十兵衛が単身切り込んでからのストーリー展開は痛快の一言。まさに「胸のすく時代小説」と言えるでしょう。
いよいよ作者の真骨頂が・・・ ★★★★★
「これより会津」で、いざ、登場人物とともに読者も会津へ。

ついに正体を現わした芦名衆の領袖、銅伯。
この不気味な老人と沢庵・十兵衛との心理戦、駆け引き、そして十兵衛と魔性の女・おゆらとの攻防--物語は、前篇とはうってかわった様相を帯び、これぞ忍法帖、という奇怪かつ妖気に満ちた展開を経て、漸く結末へ向けて収束します。

とはいえ、〃忍法帖シリーズ〃の中では異色とも言える作品です(というか、正直なところ名前が『忍法帖』なだけという気もします)。時代劇っぽいテイストも個人的には大好きですが、好き嫌いは分かれるかもしれません。でも、これもまた第一級のエンターテインメントであることは間違いないです。

あ、それと女性の方は特にご注意。この本を読むと、あなたは絶対、柳生十兵衛に恋してしまいます。