この刺激的な提案に(気軽に)挑戦してみませんか?
★★★★☆
本書はいわゆる「おむつなし育児」のノウハウ本では
ありません。論文や研究報告のように、前世代や海外の
調査、現場報告、実践結果そして考察などから構成され
ています。
現在の社会(特に核家族)では周囲やパートナーの理解
や協力が無いと育児でさえ大変かと思います。そんな時
に「なるべく紙おむつを使わない育児」と言われても、
正直戸惑われる方が圧倒的に多いと思います。
しかし、紙おむつがあまりにも当たり前になっている
今だからこそ、本書が提示する「おむつなし育児」には
私たちの先祖の知恵が実は凝縮されていることに気付
かされるはずです。故に、本書が果たす役割は大きい
ように思います。(体験談も紹介されているために、
何だか自分達にも出来そうという気持ちになれます。)
さらに、具体的なイメージや方法を得るためには、
関連書籍をあと1,2冊読んでみればさらに動機付けと
自信につながるでしょう。
一人目の時には余裕が無くて無理でしたが、二人目の
時に挑戦してみようと思います。(「おむつなし育児」が
本当に現実的だと分かった時には、評価を☆5に変更
しようと思います。)
追記>>
「おむつなし育児/クリスティン・グロスロー」を
読みましたが、準備はこれで十分OKという感じに
なりますよ!
育児技法を問い直しつつ、それだけじゃ終わらない本
★★★★★
赤ん坊がおむつをするのはせいぜい一歳くらいまでだと思っていたが、それがどんどん遅くなっていることにまず驚き、じつは数十年前には「おむつなし保育」なる技法が存在していたことにまた驚いた。育児の何がほんとうに子どものためで、何が「しつけ」という美名の下に親の都合で行なわれているかを指摘した、ある意味オソロシイ本。
排泄は、ニンゲンの快不快を根源的なところで規定するが、そこに文化がかぶさるビミョーさが面白い。これじゃ今のニッポン、おむつが取れてないようなオトナが散見してもしょうがないよな、などとさらなる気づきや考察のネタにもなった。育児に切実な人だけではなく、興味本位で手に取っても、ニッポン文化論の1フィールドとして読み応えのある労作だ。編者の三砂ちづる氏の文章がフェミニズムフェミニズムしていなくて感じが好く、提示される価値観に共感を誘われた。
おむつなし育児楽しいです
★★★★★
もうすぐ一歳八ヶ月の息子におむつなし育児をしています。 90〜80才のおばあちゃんの頃のおむつ外しの話や海外でのおむつ外し事情、低月齢からおむつを着けずパンツなどで過ごす保育園での話など、科学的根拠ではなく経験などから基づくエピソードがたくさんありました。 実際に90〜80才の方々が子育てしていた頃は一歳ぐらいになると自然と排泄の間隔やサインをキャッチして排泄させたりしており、大体一歳半から二歳頃にはおむつが外れていたそうです。また「おむつを外さなきゃ!」と強く思ったらプレッシャーを感じたこともなかったそうです。 現在、おむつ外れは大体〜三才ぐらい。人の歴史の中でもこれまでにないくらい遅いそうです。紙おむつもどんどん大きいサイズが発売されているそうですよ。
追記です。
ゆっくりゆっくりと息子と私のペースでおむつなし育児を続けてきました。息子は二歳三ヶ月で事前報告ができるようになり昼も夜もおむつが外れました。先日第二子を出産しました、産後落ち着いた頃より二人目にもおむつなし育児をする予定です。