こういう哲学史の本を探していました
★★★★☆
哲学というと、どうにも複雑で分かりにくく、でもどんなものなのかがとても気になる、そんな存在でしたが、本書によって哲学に対する壁が一段低くなったような気がします。
本書は、西洋哲学史上重要な人物(ソクラテスから、カント、ヘーゲル、フラーゲ、カルナップ、フッサール、バルト、デリダ等40人近く)や流派のそれぞれに説明文があり、「可能な限り多くの解説書や地図、年表などを各記述のそばに記載」することで全体像をコンパクトにまとめたものとなっています。図を描くのにも相当苦労があったのではないかと思います。
ビジネスマンがパワーポイントでビジネス提案をする場合が多い。この表現でお客に伝わるか、極めて重要である。ひょっとしたらこの本に示されている難しい概念の可視化技術が役に立つかもしれません。
ぜひとも、哲学的内容がますます分かりやすくなるよう、継続的な図面のrevise/追加を期待します。