「これはお前が大きくなって、次のステップへ行くための出来事だから…」
★★★★★
第3巻のラインナップも素晴らしく、ゲストの一言一言が印象に残った。
・ 「自分の子供に、『高校出ないと、人間食べていけない』とか言うわけだよ。食べていけるよ!!」
「原則的に心の平和なんか求めちゃダメだよ。神様は無能なんだから」
「地球は『愛』に満ちているよ… だけどこの『愛』ってのは、人間には向いてないみたいだね。」――世界が認めた絵本界の戦士・五味太郎(絵本作家)
いつも明るく楽しんでいることに「つーか、なんでそんなに幸せそうなの?」と訊ねた著者に対し
・ 「山田さんは幸せじゃないんですか!?」
「僕が知ってることは、魚の世界のほんの一部なんですよ」――漁業界のポップスター・さかなクン
・ 「『人は誰でも間違える』――ってことなんです。」
「失敗から本当の成長が始まるわけだよ。」――失敗学会会長・畑村洋太郎(東京大学名誉教授)
・ 「我慢と思ったら限界がありますよ。自分自身の限界を超えていく『フロンティアスピリット』なんです。」
「人生はコントロールできないからすごいんですよ…」
「幸せはいつまでたってもたどり着くことができない目標なんです。その目標を持ってること自体が… 不幸ですよ。」――科学的に経を説く僧侶・玄侑宗久(禅僧/作家)
その他にも学生運動の元リーダーで何度も投獄され、出所しても頼らず死ぬまで農業で生き続けた夫を生涯愛し支え続けた歌手・加藤登紀子氏の挿話なども興味深かったが、
最も印象に残ったのはサッカー元日本代表・城彰二氏の挿話でW杯フランス大会でのあの有名な水かけ事件やマスコミが挙って戦犯容疑をかけていた時に父親のくれた一言が
「これはお前が大きくなって、次のステップへ行くための出来事だから… 冷静に対処しろよ…」
この一言は私にとっても大きく心に響きました。
ギアチェンジが起こった第三巻!
★★★★★
三巻目は、バラエティ豊かな人たちが集まっています。
いろんな人がいろんな考え方をしているのがとても面白いです。
自分の中の世界観が揺さぶられます。
城彰二:自分で全てを背負って自分で解決しなきゃイヤなんですよ。
佐藤未光:敷かれたレールからはみ出せたのが良かったのかもしれませんね・・・
五味太郎:人間は、「人とは違った存在でいたい」って業があんだよ。
さかなクン:山田さんは幸せじゃないんですか?
藤本敏夫:その二人の闘いと融合の果てに何が来るのか証明しよう。
加藤登紀子:性格が一致するはずがないですよ。
伊藤嘉明:時々・・・環境担当じゃなければよかったって思いますよ。
玄侑宗久:渡り鳥が旅に出る時、話し合いしてますか?
畑村洋太郎:あー、努力すればなんとかなるっていうのはさ・・・ありゃ嘘だよ。
日高正博:気に入ったことをやる。イヤなら断る。
永久保存版の面白さです。
この巻から山田玲司さんがギアチェンジした感じがします。
守っていたものがバーン!と壊れたのでしょう。
僕が絶薬ジャンキーになってしまったのもこの巻からです。
回答が与えられるわけじゃない。
★★★★☆
本シリーズはバブル後期に登場した異色恋愛マンガ
『Bバージン』の作者山田玲司が、様々な「その道の達人」たちに
インタヴューを試みるマンガ対談集である。
対談のポイントは概ね、達人たちが
1.どうやって生きてきたのか、というルーツ探しに始まり
2.今後この現代を生き抜く指針を聞き出す
というパターンで進んでいく。
第三巻の本巻も、希望を捜し求めていくというスタンスは変わらないが
第二巻に比べ、テーマ的なものがやや薄い気がする。
その代わり尖った人物たちの登場が多く、
絵本作家五味太郎の反管理社会的スタンスは強烈である。
相変わらず面白い
★★★★★
あまり政治的な方向には進みすぎて欲しくないなと第二巻を
読んでて思ったのだが、全く無垢な世界観のさかなくん、
そして日本コカコーラの取り組みなどは純粋に人間・ビジネスの
興味で面白く読めた。
やはり今後は環境かな?と思いつつもビジネスとの自分の心の中での
共存が課題だったのも楽しく読めた。
いい本だよ
★★★★★
このマンガは、生き方に対する強烈なエネルギーを持った人がたくさん登場する。そのエネルギーは、彼らが人生のどこかで負った傷から生み出されている。だから彼らの語っている言葉はとても深く、心に響く。
気がつけば、いつも手元において、暇さえあれば目を通す1冊となってしまう。
「尊敬できる人が自分の周りにいない」という人は、この本を買って読んでみよう。必ず、理想の人物に出会えるはずだ。