結論?完結か?
★★★★☆
エリコ・ロウ氏のところで紹介されている
ホピ族の言葉「怒り」は自分に盛る毒、
オマハ族の一人の子供を育てるには、村中の努力が必要だ。
リーウーファン氏のやりたいんじゃなく、やってみる。
自分の中で堂々めぐりしてはダメです。
絶薬のまとめ、解釈が難しいかもしれないけど
世間のいうことなんか聞かない、与える、向いてることをやる。
オノ・ヨーコ氏の「NO」といっていられるのはお遊びなんですよ。
というところに共感できる。
特にまとめのところは最高に良い結論だと思う。これで絶薬終わっても
いいくらい良い言葉だと思う。
高樹沙耶さんの自分では決めません。次のミッションが来たら素直にやります。
神様におまかせしまーすってね。という生き方にはあこがれます。
ただ、一方で絶薬の結論と対照的にとれるところもある。オノ・ヨーコ氏
のところで、本当にやりたいことをやっていますか?というのはまとめと
矛盾しないだろうか?と思った。
「『YES』と言い続ければ… 必ず『YES』になります。」
★★★★★
第8巻も冒頭の著者のNY紀行(著者の強迫観念の化身であるメフィストフェアリーが面白い)から新たに羽ばたく予感を感じさせる内容となっている。
・ 「受験っていうのは、できるっていう極めて特殊な領域にあるんです。やったら絶対に報われます。」――カリスマ予備校講師・西きょうじ
・ 「とにかく『好奇心』を持つことです。」
「そして未知とぶつかることです。外の世界は無限であると知ることから、すべてが始まるんです…」――世界的に有名な現代美術の芸術家・李禹煥(多摩美術大学教授)
(スパッと女優業を辞め、ハワイに移住し、ダイビング・インストラクターをしたり、また日本に戻って生活する旅人のような人生に対して)
・ 「あんまり不安とかは感じないです。きっと…何かにしがみついてるほうが不安かもしれませんね。」――高樹沙耶(女優)
・ 「君は、新しいことがやりたいんだろう? だったら…君にしかできないことを活かしたらどうだい?」――日本古来の伝統技術をベースにアバンギャルドなアートで世界に認められたインテリアデザイナー・木村浩一郎
また、伝説のバンド“Godiego”で数々の名曲を残したタケカワユキヒデ氏の挿話の中で当時、その独特のサウンドや英語の曲を理解してもらえず、不遇の時代を送るが、それでもあきらめずに貫き通したその姿勢に興味を惹かれました (『西遊記』の主題歌・『ガンダーラ』『モンキーマジック』も名曲であるが、なかでも挿入歌である『THANK YOU, BABY』は最も素晴らしい名曲だと思う)。
最後に世界で最も有名な日本人女性・オノヨーコ氏(前衛芸術家/ジョン・レノン夫人)の考えやその姿勢に心を打たれました。
「生きるんだったら… 怒りや絶望や否定なんかにエネルギーを使うのは、無駄です!!!」
「どんなにギリギリの状況でも… 『NO』ではなくて… 『YES』なんです。」
「『YES』と言い続ければ… 必ず『YES』になります。」
時代感覚
★★★★★
物が豊かになって物理的な満足度が高い時代になった。
目に見えない精神的な充実感の大切さがこれからは大切になっていく。
そんな時代感覚を的確にとらえた山田さんのメッセージが興味深い。
山田玲司:覚悟はいい?「自由」は、甘いだけではないのよ・・・
エリコ・ロウ:白人中心のこの文明は終わると思いますよ・・・
西きょうじ:こいつウソつきだから気をつけてね
李禹煥:僕にとっての「必死の逃げ道」です。
タケカワユキヒデ:「ビートルズ」になることしか考えてなかったですね。
高樹沙耶:何かにしがみついているほうが不安かもしれませんね。
蟹江雅彦:どこの国っていうより「一人の人間としてどうか」ってことが重要なんだって思ったよ。
芳賀洋一:手を動かして身体を使ってモノづくりをするほうがあとに残るし、その経験もマルチに生きてきますよ。
木村浩一郎:地方からの新しいものって、ほんとに認められないんですよ・・・
オノ・ヨーコ:そのギリギリの所では、必ずYESと言わなければならないということが、はっきりわかるわけよ・・・
物理的にも精神的にも豊かな人たちへのインタビューは最高です。
最初の二編はなかなか
★★☆☆☆
最初の二編はアメリカ周遊記でもあり非常に面白かったです。
アメリカに直に赴き、考えるという姿勢にはすごく好感がもてます。
ですが多くの市民運動がはまったような霊性方面にいっては・・^^;
それ以外はちょっとどうなかと思います。無論霊性といっても真剣に考察している人もいます。
かなり色物系をまわっていると、やばいのでは。
これからどうなるか期待と不安でいっぱいです。
できればもっとアメリカを回ったりアメリカについて詳しい人の話を聞きたいです。
面白いことも書いてあるが鵜呑みには出来ない
★★★☆☆
これまでも、水木しげる氏や荒俣氏とのインタビューで見せていたオカルト・スピリチュアル的な傾向がより一層強く出ている巻。自分で信じて救われているというだけなら有用かもしれないが、オノ・ヨーコのくだりにあるように現代医術を否定するようであれば、行き過ぎ・有害といえる。後に医療技術を容認するような発言も出てくるが、作者自身の科学・文明に対する姿勢には危険なものが含まれていると感じる。
そうはいっても有名人の話には色々興味深いエピソードや我々にも関係する興味深い事実を教えてくれたり、さまざまな指標を見せてくれたりと楽しめる部分も多い。
であるから、鵜呑みにはせず、自分で考えて消化して欲しい本だ。
読んでいる間は楽しかった胃興味深い内容ではある。