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流通王・中内功とは何者だったのか

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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唯一無二 ★★★★★
中内功を否定的に言う、見る人間は、無知かもしくは、見識の無さを露呈している
に尽きる。 または、・・・・・・ か、でしょう!! 間違いなく
「革命家」中内伝とでも言いましょうか ★★★★★
毀誉褒貶、というよりも晩年は批判ばかりだった中内功のお話です。ですが、本書では、中内は昨今のIT長者とは違って、私利私欲に走ることなく、真に消費者のために流通革命を志していたという点に力点がおかれます。中内の行動原則は、常に消費者のためになるかどうかということだったことがよくわかります

「流通革命」を唱え、価格決定権をメーカーから流通にもぎ取ることができたのも、そのきっかけはダイエーでした。牛肉については精肉業界、あるいは農協と、そして家電については松下との熾烈な争いがありました。様々な摩擦がありましたが、最後には勝利を収めるのです。地元商店街と摩擦を起こしながらも、全国にショッピングセンターを作りました。また、流通を学問的に捉えるために「流通科学大学」を設立たのも中内の業績でしょう。

他の流通には真似のできない様々なことをやり遂げたことについては、一定の評価をするべきだろう、とは思わせる本です。彼を「思想家」ととらえるならば、間違いなく彼の功績で世の中は変わったのだから、革命は一定の成功を収めたと評価されるべきでしょう。

ですが、結局は巨額の負債を抱えて破綻するのですから、評価は減殺されてしまうのは仕方がないでしょうが、、、、、、それに比べると、中内がライバル視していた鈴木敏文のすごさがよくかりますね。

なお。
あまりにワンマンだった中内に対して批判をする者が存在せず、その結果下部組織において虎の威を借る連中がダイエーを蝕んでいったのだということが、「ダイエーの蹉跌」という本に描かれます。「暗黒」なのは今のダイエーだったりする、というのがよくわかります。
後継者の育成と権力禅譲こそ創業者最大の使命 ★★★★☆
この作品は一代で「ダイエー帝国」を築きあげた立志伝中の人物中内功氏の一代記でもあり墓碑銘でもある。故・城山三郎氏の名作「価格破壊」の主人公のモデル(のひとり)でもある。しかしながら晩節の凋落によりその流通革命をはじめとする偉業は急速に色あせつつある。ソニー、松下、ホンダの創設者のように歴史上の偉人には列せられず、功罪相半ばで棺を覆っても毀誉褒貶があいまいなままだ。本書は中内氏に近いフリーライターによる(若干の身びいきは感じられるが)バランス感のよい評伝でり、中内氏の負の側面もよく描いている。凋落の原因についてもコンパクトにまとめられており、事業家としてのセンスや実績は偉大であるが、経営者としてのバランス感覚が悪かったり、後継者の育成や権力の禅譲は嫌いで120歳まで生きなければ夢が達成できないという台詞は老害を自ら認めているようなものだった。あまりにも「偉大な将軍様状態」だったため高度成長期のような安売り商法から抜け出せず、しまいには周囲はイエスマンや茶坊主ばかりで過剰投資にブレーキをかける人もいなくなっていたのに気づかなかったのは巨大な悲劇だった。すでに1980年代半ばの段階で従業員が客より中内功の方を向いていたり多くの商品が安かろう悪かろう的なもの(鮮度や縫製の劣悪さは酷かった)になりつつあったのは知る人ぞ知る事実である。1990年代にはパートやアルバイトの接客態度にもそれは現れていた。いかに偉大なカリスマであっても不老不死ではないし、北風型の恐怖政治はロボットのような社員を生み出しただけだった。創業者やその一族支配・長期政権などがいかに組織をだめにするかの反面教師にすべし。
改めて凄さを実感 ★★★★☆
晩年が寂しかっただけに、評価を下げてしまった感のあるダイエーの中内氏。
しかし、改めてこんなにすごいのかと実感した。
佐野 眞一氏の【カリスマ】から10年近く後の出版と合って最後までフォローできて
いる。

どちらかと言えばシニカルな文体の【カリスマ】に比べてこの本はしっかりと
客観性のあるように感じた。

まだまだ再建途中で光の見えないダイエーだが、改めて日本の流通革命を行った
大巨人だったなと尊敬しました。
時が経っていずれ、中内氏が間違いなく再評価されるであろうこと確信しました。

個人的には、24時間営業の芦屋店を利用しているので社員の方々にも頑張って
いただきたいとささやかですが応援させていただきます。

個人事業主、自営業者の方には是非読んでいただきたいです。