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抵抗-死刑囚は逃げた [DVD]

価格: ¥5,040
カテゴリ: DVD
ブランド: 紀伊國屋書店
Amazon.co.jpで確認
いつ執行されるのかわからない処刑、極限の緊張の中で、、、。 ★★★★★
ナチスに死刑判決を言い渡された対独工作員の青年、
いつ銃殺刑が執行されるかわからない極限状況の中で
綿密な状況分析を行いながら彼は脱走計画を実行に移して行く。
時間が刻々と経過する中、独居房に新参者が収容される。
果たして彼は密告者なのか、青年が下した決断は、、、。 

 「風は己の望む処に吹く」とは言いながら、脱走は運だけでは成功しない、
そして運なしでは成功し得ない。
揺ぎない意思と信念、他の捕虜や囚人の脱走を助けようと
命がけで書いた「脱走マニュアル」。
緊張感の高いモノクロ映像は「スリ」とタッチが似ている。

 エンディングは自由の身になった二人の後ろ姿、エピローグも一切なく
「脱走」だけにピントが絞られ、引き締まった内容の素晴らしい映画だった。

 (蛇足:広島市民限定)
 アラン・レネ監督「二十四時間の情事」でヒロインを演じたエマニュエル・リヴァさんが、
撮影当時のヒロシマの街の様子をカメラに収めているが、その中にこの映画を上映中の映画館を撮影した写真がある。
異国のロケ地で、母国の映画が上映されているのを目にした彼女の歓びが伝わってきた。
ブレッソンのドイツ軍捕虜の経験をリアルに反映した作品 ★★★★☆
原題の日本語直訳は「ひとりの死刑囚が逃げた、あるいは風は自ら望むところに吹く」となるらしい。DVDの題名は「抵抗 死刑囚が逃げた」だが、このサブタイトルは原題の前半を採用したものだろう。平成22年3月に岩波ホールでこの作品が再映された(抵抗をテーマに前半が「ジャン=ピエール・メルヴィルの「海の沈黙」、後半がブレッソンの「抵抗」だった」が、その際の題名は「抵抗 死刑囚の手記より」となっておりDVDのサブタイトルと変わっていた(個人的にはこのほうがしっくりすると思う)。

内容はレジスタンスのフォンテーヌ中尉がリヨンのモンリュック城塞刑務所を脱獄するストーリーだが、汚物を捨てる場所での脱獄計画の過程で発生したゴミの処理や顔を洗う場所での情報交換が前半内容。後半は脱獄計画の実行だが、小道具の作成の手元や塀の上からドイツ兵の状況をのぞき見る顔のクローズアップが中心となる。ハリウッド的なエンターテイメントを期待すると拍子抜けだが、主人公のフォンテーヌと感情がシンクロするとリアルで緊迫感のある展開を体感できる。ロベール・ブレッソン自身ドイツ軍の捕虜になった経験があるため、これほどリアルな描写ができたのだろう。
残念ながら主人公の会話や独白から戦中の捕虜の気持ちが汲み取れなかったのは私の感性の低さだが、似たような展開の「スリ」の方が主人公にシンクロしやすかった。また、ブレッソン監督作品のなかで比較すると「バルタザールどこへ行く」や「少女ムシェット」の少女達の後を惹く魅力がステキだったので本作は★をひとつ減らしてしまった。とはいえ、ブレッソンのストイックな映像は派手好みの今の映画では体感できない緊張感をもたらしてくれる魅力があり素晴らしい。



☆ロベール・プレッソン監督による脱獄映画の大名作!。 ★★★★★
史実に基づいたアンドレ・ドゥヴィニの回想記を映画化した作品で舞台は第2次世界大戦の1943年、ドイツ占領下のリヨン。脱獄不可能な監獄と恐れられていたモンリュック監獄に収容され死刑宣告を受けたレジスタンスのフランソワ・ルテリエ演じる中尉が苦闘の末、見事、脱獄に成功するまでの物語を、全体の約半分を埋めるクロースアップ描写で緻密な積み重ねで展開していく丁寧な構成と技法は驚愕=圧巻に尽きる。まるで高級な芸術作品を鑑賞しているような醍醐味が味わえる。誤魔化しの無い落ち着いた現実的な雰囲気と緊密で見事な逼迫感がサスペンスを盛り上げる。名の通った有名な俳優を使用せず、無名の俳優を起用している点もリアリティーを強める。最大の見せ場であるクライマックスは緊張を通り越して感動的なスリルを堪能させられます。フランス映画の新たな可能性を見い出した驚異の監督、ロベール・プレッソンの完璧に統一された素晴らしい演出も大賞賛したい。脱獄映画の頂点に君臨する至福の大名作である。

期待はずれ ★★☆☆☆
多いに期待して観たので残念でした。
意味なくテンポが遅い場面が多かったり、主人公の演技には緊迫感がありませんでした。
このテーマでは、恐怖、ストレス、絶望を感じる演出/演技が欲しいですが、残念ながらそれが感じられませんでした。
短い映画であるにも関わらず、主人も私も途中でちょっと退屈してしまい、最後は「あれ?」という感じで拍子抜けでした。
ただ、ドイツの看守を殺害する場面は好きでした。最近の映画ではくどい程血を画面に出しますが、この映画ではすっきりと格好いい演出をしており、殺害シーンで星1つ加え、星2つ。
実際に捕虜経験のあるブレッソンだからこそ描ける緊張感 ★★★★★
この作品は、是非、部屋を暗くしてお一人で、静かな時間に(できればイヤホンをつけて)鑑賞してください。
それから、この作品の醍醐味である「圧倒的な臨場感」を最高の形で体感できるのは、一回目のみであることを明記させていただきます。脱走と同じく、一発勝負にかける集中力を要求されます。

蛇足ですけれど、ジャック・ベッケルの『穴』も、脱走映画の名作としておすすめです。
フランス人はアメリカ人よりも、脱走映画が巧い。