ナリス様は好きですが
★☆☆☆☆
ナリスファンなのですが・・・読み終えた第一の感想は、なんで、グイン・サーガの外伝で
この話を?という感じ。
マルガで療養中のアルド・ナリスがミス・マープルのように探偵まがいのことを
するわけですが、この作品の主人公がアルド・ナリスである必然性は全く無いと
思いました。
先生は同人誌も多数だされてますし、同人誌で出てたら、まぁこんなEPもありかな
と思えたでしょうけど。
ナリス賛美本
★☆☆☆☆
アルド・ナリスがフェリシアから聞いた幽霊話は、ナリスがこよなく愛するカラム水と絡み付いていき...
グインサーガの登場人物が関係しているというだけで、話はほぼ本編と関係のない、外伝のなかでもまさに外伝というやつです。(グイン・サーガの外伝には、これは外伝?本編じゃないの?というのがあるので)なので、ナリスファンでなければ、読まなくてもよいかも。ベッドから動けないナリスがヴァレリウスを使って遠いマルガからクリスタルの事件を解決するというものですが、グイン・サーガの外伝でもなければ読まなかったかも。推理物とは、とてもいえないだろうし、単に作者がナリスを賛美したかったのだろうなぁ、と思わせる一冊です。
事件簿シリーズの2作目ですが・・・
★★★☆☆
正直言って別にいらないかな、と。
中学生の頃から25年来このグインサーガを読んでいるから流れで買ってしまうけど、そういうこだわりが無ければ別に読まなくても後悔しない作品です。
決してつまらないという訳ではありませんし、相変わらずのストーリーテーリングの上手さには感心してしまいます。
ただ本格推理物と言うには無理があるし、グイグイ引き込まれるような話でもなくちょっと中途半端かな
シリーズ本編には全く絡んでこないストーリーですし、本編の雰囲気が好きな人にはかなり違和感を覚えるのでは?
まぁ大のナリスファンである作者(笑)がどうしてもナリスを出したい、ナリスの話を書きたいという事なんでしょうが・・・
まぁ作者の趣味性が高い、という事です。
もちろんナリスファンは「買い」でしょうし、特にナリス好きでなくても俺のように全巻読んできている人たちは結局買ってしまうんだろうな(笑)
古きよき探偵小説
★★☆☆☆
一読して、江戸川乱歩のような古きよき探偵小説を読んでいるような錯覚を覚えた。なぞの洋館、不幸の続く一族などのおぜん立ても揃っている。ミステリー好きなら、けっこう楽しめる。ただ、冒頭部分に、探偵役のアルド・ナリスにむかって、ワトソン役の人物が「あなたは立派な『探偵』ですとも!」と、ヒステリーをおこすシーンがある。「探偵」という頻々と言葉をつかう登場人物たちになんだか違和感を感じた。本編の世界観とは、薄っすらと「そぐわない」ような感じがしたからだ。
まあ、作者自身の書く外伝だし、アルド・ナリスの登場はいかなるスタイルであれ歓迎だが。
ミステリーとファンタジーの融合
★★★★★
「アルド・ナリスの事件簿」の第2弾。
作者自身の思い入れの強いアルド・ナリスを主人公に、アームチェアー・ディテクティブに挑んでいます。
本作品は、第一作以上にアームチェアー・ディテクティブの要素が色濃く出ており、ミステリーの合理性に、ファンタジーの持つ雰囲気が上手くかみ合って、魅力的な作品になっています。
「グイン・サーガ」のファンには必読の作品です。