インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Less Than Zero (Vintage Contemporaries)

価格: ¥1,202
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Vintage
Amazon.co.jpで確認
再読すると ★★★☆☆
20年ぶりくらいに読んだ。当時はバブルのころで、こちらは貧乏学生なのに、世の中には優雅な大学生がいるもんだって思った。当時はその学生たちの虚無的なところに惹かれたものだけど、今、読んでみると、アホな学生としか思えない。

自分が大人になったのか、時代が変わったのか。当時、この小説は結構流行ったんだけど、今じゃまったく聞かない。
若かりし頃の風 ★★★★★
記憶にのこるクールな本です。80年代のかっこ良さをおもいだせます。特に、1960年代生まれの方にはかなり感じるところがあるとおもいます。2006年において、中年にさしかかるあたりの年代の方、ブランドTシャツにかなりな金を平気で払ったことがあるとおもいます。バブル華やかな周囲とはうらはらな、自分の虚無的なこころを感じたことがあるとおもいます。どんな強い刺激にも退屈を感じ、より残酷な刺激をもとめたことがあるかもしれません。そのクールさを思い出したい方、ご一読の価値あります。
疾走する文学の担い手 ★★★★☆
 80年代に台頭した若手の中心的存在がこのエリスとジョナサン・レセムだ。「レス・ザン・ゼロ」は80年代にアメリカでセンセーショナルな事件として捉えられた。1965年生まれの若者が1985年に出版したこの「レス・ザン・ゼロ」はゼロ・ジェネレーションという波を作った。虚無的な乾いた空気を通して若者たちの奔放な生活を描いただけに波紋は大きかった。若い世代の作家がこの時期アメリカで急増していたが、その最たるものとして注目されたのがこのエリスだった。今、多くの人が持つアメリカの若者のイメージは実はこの作品によるところが大きいと思う(主に80年~90年半ばにかけて)。80年代の荒廃したアメリカのイメージ(絶望的な近未来)、そして暴虐性を伝えるものとして。この厭世的な空気は「アメリカン・サイコ」にも引き継がれている。ケルアックと比較される程、リズムカルでスピーディであり、冷めた目で世界を見ている。今のアメリカにも重なるところもある。こうした光景が日常化してしまった故に、事件があってもさして関心を示さない。ただあった事実を淡々と見るだけだ。                                                  あの時代、アメリカにはどこか厭世的な空気があった。それが多くの小説や歌、映画などに荒廃した近未来のイメージを描かせていたのだろう。日本のマンガにもこの頃、同じとうなテーマが見られる。あの時代はそういった時代だった(同じ頃、バラ色の未来を描いていた鈍感な公共ものと違って)。ある意味で、虚構であることを知りつつも、まじめな顔をして厳かに語れたじだいでもあった。日本でも数年前に金原ひとみ、綿矢りさ(見え隠れする意図は否めないだろうが)らによる世代見出したが、それが何を生み出したかを考える必要はあるだろう(私には変わっていないとうに見えるが)。私はもう一つの世代、ゼロ年世代の方が興味あるが(担い手を生み出している点に限れば)。
悪くないな。 ★★★☆☆
読んでて村上龍「限りなく透明に近いブルー」と
アーヴィン・ウェルシュ「トレインスポッティング」を思い出しました。
読みながら思ったのは「村上龍は世界的に新しいかったんだなぁ」というのと
「トレスポは作品として上手くジェネレーションXを描いたよなぁ」というもの。
時系列的には上記二作品の間に出版された「レス・ザン・ゼロ」ですが
作品の質的には「限りなく~」の双子のよう。
それでいてモチーフは「トレスポ」と同じくジェネレーションXなので
ちょうど二つの作品のハイブリッドな感じがしたのです。
だが一つ言わせてもらいますと、小説的な技法は実に上手いのはわかったから
もう少しエンターテイメント性があってもいいんじゃないのと思いました。
もちろん、「ジェネレーションX」というモチーフにしろ「世界への無関心」というテーマにしろ、新しければエンターテイメントになりうるのかもしれませんが
そのどっちも前述の作品の方が上手く表現しているので
どうしても見る目が辛くなってしまいました。
でも悪くないです。
星ミッチュ。
昔これを読んでロスに行きました ★★★★★
個人的には村上春樹の「羊をめぐる冒険」ジェイ・マキナニーの「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」と並ぶ三大青春小説。その昔村上春樹はブライト・ライツより、こちらを評価していた。
何かがおきるわけではない。若者たちの退廃的な日常を淡々と描いていく。感傷が入り込むことはない。乾いて、ひりひりとしてまるでロスの気候そのもののように。

それでも強く心を揺さぶられる。それは(多くの優れた青春小説がそうであるように)この小説には「救い」があるからだろう。