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20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

価格: ¥980
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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新時代の到来 ★★★★★

スティーブン・キングの息子。凄すぎる経歴をひっさげて私の前にあらわれた
ジョーは、新時代のホラー&幻想小説の扉を開けた。

一編一編が類稀なるユーモアとペーソスにあふれていて、純文学的な抒情に
充ちている。読了して数日が経っても、各編のひとつひとつの光景が、目の前に
浮かんでくる息が詰まるほどに強烈な邪悪さや、詩的なノスタルジーに目が眩む。
鮮烈すぎる読書体験だ。

各編それぞれのクオリティーの高さは圧巻。
好き嫌いをこえて、小説の真髄を感じさせる。


ホラー小説というよりホラー映画ネタの純文学 ★★★☆☆
17作全てギリギリ水準作以上だが、
女性視点の物語が一つしかなくて、
21世紀に書かれた話にしては、
ジェンダー観が古すぎて笑う。
いまだに父性愛をマンセーされてもなぁ。
上手な無駄の無い話ばかりだが、
もう、お腹いっぱい。
作者の引き出しの限界も読み取れて、
他の作品集は読みたいとは思えなくなる。
これ一冊でも後半はまた少年の話かよ!
と飽きてきた。
描写巧いのでスラスラ読めますが、ヒルはもういいやw
解説者は恒川光太郎 さまと似ていると分析しているが、
アイデアやプロットは恒川光太郎 さまの方が遥かに上。
無駄な描写をしないのがヒルの信条らしいが、
短編で落ちまで削るなよw
衝撃な結末の話は一つもありません。
衝撃な結末は放屁のようなものと思っている
しっとりした純文学ファンならヒルは受けるだろう。
ホラーとしてはディーン・R・クーンツ に遥かに及びません。
ロバート・R・マキャモン といい勝負。
スティーヴン・キング との比較は親子なのでしたくない。
普通の人間は親の七光りと言われるのを嫌って、
親とは同じ職業には就かないもんだが、
ヒルの精神構造を疑うよなw
自分がキチ○イの遺伝子を持ってるかもしれないと恐れ、
子供を作らないディーン・R・クーンツ の苦悩は、
スティーヴン・キング 親子には無縁なものでしょうな。
小説家に成る遺伝子ってか?w
お気楽でいいよなww

父の偉大さを ★★★☆☆
やはり作家の息子の作品はスゴイのか?というのを確かめたくて(ジョー・ヒルさんはスティーブン・キングの息子!)読みました。


ひとつのテーマで括るのは難しい感じがする様々なものを扱った、しかし当然主たるモチーフに【恐怖】がある短編集です。出来うる限り、いつも私は先入観を持たないで作品を味わいたい、作品ごとに評価が違って当然だ、と考えて読んでいますが、全くまっさらで臨めるほど人間が出来ているわけではありません。が、どんなクダラナイ作品を書く人でも、時に素晴らしい傑作を生み出すこともありえますし、いつも完成度高い作品を生み出す作家(もしくは音楽家でも、映画監督でも、役者さんでも、芸術家、あるいはモノを生み出す方ならどんなモノでも)がとんでもなくどうしようもない(と一受け手である私が感じる)作品を世に問うこともありますよね?先入観はなるべくなくして作品そのものを楽しみたいです。が、やはりスティーブン・キングの名前は大きかったし、私も結構好きな作品があるので、ちょっと期待し過ぎたかもしれません。


様々な趣向を凝らした短編集で、私が気に入ったものは、あるホラー短編を自分が監修する「年間ホラー傑作選」という本に載せたいが為に様々な困難を乗り越える編者が主人公で作中作の赴きを生かした(私の中のこの短編集のベスト!)『年間ホラー傑作選』、吸血鬼について新たな角度からの視点を基にしたホラーというよりも幻想ものともいえる『アブラハムの息子たち』、野球への偏愛を滲ませながら問題ある子供と独特の関わり方を示し、なお愛情も理解させる『うちよりここのほうが』、一人のダメ男の目の前に訪れる不運と、めぐり合わせと、陥るべき現実(この短編の切り方はかなり好きです)『挟殺』、不思議な博物館を舞台に展開する奇妙で不可思議な展示品と観客の運命(モチーフは1番好き)『末期の吐息』、ちょっとしたレイモンド・カーヴァー的作品『ボビー・コンロイ、死者の国より帰る』、何か大きな物語の導入としてだったらもっと楽しめるのでは?とも感じさせる『救われしもの』です。


ただ、非常に残念に感じる部分もあって、人は小説に何を求めるのか?とかいう根源的問いかけにも通じてしまうのですが、その世界に潜りたい!潜ってしまったことに気付かせないうちに潜ってしまった、という感覚に読み手を持ってこれれば、およそどんな奇想天外な、ありえない不条理も、読者は受け入れられると私は考えます。しかし、潜らせるテクニックなり、深さによってはどうしても「何で?」という批判性が頭をもたげてきてしまいます。短編はだからこそ難しいと思いますし、それが上手く行ったうえでの物語の切り方落差は長編小説にはない短編の醍醐味だと思うのです。そしてそんな部分にこの短編集では上手くいっているものと、いっていないものの差が大きいと私は感じました。作品の完成度としては『自発的入院』におそらくほとんどの方々が父キングの跡を見出せると思うのですが、だからこそかえって私にはキングの偉大さを感じました。ただ、スティーブン・キングの短編は私はいまひとつなのですけれど。


父キングのころよりも、感じたり、考えたりする時間が少なく世の中全てのスピードがあがっただけ、とも言えるかも知れません。より現代的なのかも知れませんし、ただ私の好みが古臭くなっただけとも言えるかもしれません。が、物語の中に潜らせる技術、取り込むチカラ、その魔力を知っている人には少々物足りなく感じさせるかも、ということです。


新しいホラーの形に、あるいは作家の系譜に興味のある方にオススメ致します。
珠玉混交。評価され過ぎでは? ★★★☆☆
 ご存知のようにスティーブン・キングの次男でもあり、そのことを秘匿しても高評価され、受賞多数の作家。キングは大好きだし、息子ということを隠してもにじみ出てくる才能があるんだろうな、どんなの書くんだろ?と、読んでみました。受賞作も入ってますが、そうでないのも入ってます。書評などによると「全作秀逸」みたいな事書いてありますが、どうしても納得できません。才能を感じるほど面白かった作品もあれば、名前が売れる前なら読まれなかっただろうと感じるほど退屈な作品もありました。この値段でこの作品数なので、はずれは0円と考えてもおつりが来ることは確かなんですが、現時点では皆さんがいうほどすごい作家かなー?確かに、これからさらに才能が爆発するんでしょうけど・・・。やっぱり、キングの息子って知らないと、この本だけでは他の作品も積極的に買おうとは思わなかったです。
七光無用。ホラー界の新星。 ★★★★☆
「スティーブン・キングの息子」という肩書き(?)は無用です。
「年間ホラー傑作選」をまず読んでみてください。ジョー・ヒルの並々ならぬ力量を認識できます。
その他、カフカの『変身』にインスパイアされた『蝗の歌をきくがよい』のグロテスクさもすばらしいし、『黒電話』は、楳図かずおの『漂流教室』の一場面を思わせ、『マント』は思わぬ悪意にぞっとします。
中には、ホラーではないものもありますが、とにかく、良質の短編集です。