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夏のおわりのト短調 (白泉社文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 白泉社
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言葉にし難い感情がある ★★★★★
周囲の人間よりも断然オトナであると信じていた「自分」が、その実いちばん子供であった なんて、よくある話で。

家庭の不和、遂げられぬ想い、かくも人の心は壊れ易いものですね。

ラストシーン。主人公の頬を伝う涙に、言葉にはならない幾つもの感情がつまっています。
心を描く短編集 ★★★★★
心を病んだ人たち、社会の規範から少し外れてしまう人たち、普通に生きてきたけれどちょっと道を外しそうになる人たちを描いた短編集です。

現代の短編小説のようでもありますが、漫画だからこそできる(突飛なことも自然と流せてしまう。さりげなく心の中を絵と文字で説明など)表現もあり、漫画という表現方法もおもしろいなあ、と感じました。

この本の中では「裏庭の柵をこえて」が一番好きです。大学に入学したものの人生の目的を見失って、変わった行動(理由はある)をとってしまう男の子は、当然のことながら、周りから危険人物視され、理解してもらえません。でも、何とか生きていく、というお話です。
欺瞞を見通す少女のまなざし ★★★★★
 高3の夏、両親の海外出張により、憧れの叔母一家に預けられることになった袂。しかし、一緒に暮らすようになってすぐ、幸福で理想的な家庭が、取り繕われた見せかけだけのものと気付いてしまい…。
 二十歳を過ぎてから読み始めた大島弓子。作者の意図どおりに理解できているか不安でもあるのだが、それでも好きな作家だ。彼女の作品のなかでも、表題作が一番心に残っている。嘘や欺瞞を見通す少女のまなざし、理不尽に対するフラストレーションの飽和と派手な幕引き、そして秋の気配とともにせつなく響くラッパの調べ-。
 心をうんと柔らかくして読んで欲しい、独特のセンスに満ちた一冊。