インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 白泉社
Amazon.co.jpで確認
「きょうはあしたの前日だから、だからこわくてしかたがない・・・」少し変わった女子高生三浦衣良。両親はそんな彼女を持て余していた。幼なじみの御茶屋さえ子は衣良に、ボーイフレンドをつくるように言うのだが、衣良の理想は"世間にうしろめたさを感じている男色家"。さえ子は衣良の理想に沿うような男性を探すのだが・・・?思春期の少女の揺れる心を描く、表題作「バナナブレッドのプディング」他短編3作品を収録。
肯定も否定もしていない ★★★★★
 「ぼくはきみがだい好きだ 薔薇のしげみのころからずっとね」…この台詞がだい好きです。

 恋愛への欲望がなく、男色家を助ける使命感にしか魅かれていなかった衣良が、峠さんを異性として好きになる兆しが見えるところも、衣良の成長、というか現状からの動きが鮮やかに描かれていて、非常に良いです。この作品を好きなのは、心の成熟していない少女のあり方を賛美するからではなく、もう自分には失われてしまった、しかし、昔あったものとして確実に自分の土台になっているであろう部分の面影を自然な形で再確認すると同時に、過去の自分とは違って、峠さんのような素敵な人(こんな人漫画の外にいるとは思えません)と出会えた衣良に自己投影して悦ぶことができるからです。私はまだ19歳ですが、未熟な少女性を肯定する(?)日本文化に賛同してはいないし、自分でもそのように行動はしませんが(むしろ無愛想でやや男性的)、なお、この物語がだい好きです。

因みに、大島弓子選集16巻分を読んだ中では『草冠の姫』がおそらく一番好きです。まだ読んでいない方にお勧めします。
一番好きな本 ★★★★★
子供のころに読んだ本で、大島弓子さんの作品の中でも一番好きでした。
何十年かぶりに読んでも感動しました。うまく表せませんが、ずっと手元に置いておきたい本です。
主人公、やばい。少し訂正 ★★★★★
「ちょっと変わった女の子」が主人公です。
冒頭からそれを表す為の、主人公の変わった発言、行動の数々。
この辺はまだいいんです。「変わった感性」「独創的」で済むレベルだし、女の子にとって「変わってるね」は褒め言葉の筈。
「普通だね」「平凡だね」「凡庸だね」は、褒め言葉じゃないですよね?

が、物語が進むにつれ。
主人公が「変わってる」が「痛い」に変わってきて、ラスト近くは 「主人公やばい」になってきてしまう。
少女読者達は、この主人公に憧れ、こんな風になりたいとか思ったんですかね?
勿論マンガだから、ラストには主人公には理解者の恋人が出来ます。
そこの辺はうらやましいと思うかもしれませんが。

でもその数ページ前で、主人公の母親号泣してるんだぜ。←このシーンを描く辺りさすが大島。
私も母親と一緒に泣きたくなったんだぜ。
この主人公、この先も 生き辛そう…。
大丈夫、それでも生きていけるよ、ってのがテーマなのでしょうが。

「変わってる」って大変なんだ。それを貫くって一大事なんだ。安易な天然キャラを演じる女&描こうとしてる作家、覚悟しとけ。 私にはそう読みとれた…。

面白かったです。 モノローグは本当に美しい。 特に一話はそれだけで完結していると思う程。
まあまあ生まれてきてごらんなさい…素晴らしいことがまっているから!です。 ★★★★★
「生まれてきてごらんなさい、最高にすばらしいことがまっているから」
大島弓子さんはここでーす。何にも、いらないの。
じーまは バナナブレッドがだーいすき、ぜんぶココニ行きつきますよ。
おんなじくらいのトシでろーがんになると、一緒に生きて来ちゃってる。
石けりだって真剣にします、いい時代をいきたでしょ。
最高に、こーふくです。
ひとって、こーいうふーに出来てるんだな〜わかって来たころの作品です。
わかんなーい派のみなさんは考えるから・・・
そのまま、そのまんま、読んでください、「大島さんが考えたあとに書いてあります」
中期以降は みんなそうです。読むひとは ふんふんと おーしまさんの言うことを聞きましょう。
読みおわると もう、心の中に入ってます。これだけでいいんです。泣いちゃうのもそのせいかな?
ダッフィーを抱えて歩く女性なら ★☆☆☆☆
いや、これを熱烈に好きな人、まるで自分のことみたい、
と涙する女性たち、がたくさんいることはわかるんですけどね。

そういうタイプじゃない者としては、
いくらこれが「少女漫画の名作」「読むべき作品」と
言われても、とてもこの世界に入っていけません。
叩かれることを覚悟で言うと、、、

気持ち悪いです。

この感覚、感性、お菓子作りや子守唄、草を編んだり
子供の遊びをしたり、、、ううう、全部だめ。

こういう「いつまでも子供のような私」という女性像が
肯定的に受け止められているのが日本文化でしょう。
ディズニーシーで、ダッフィーとかいうクマのぬいぐるみを
抱えて歩いてるいい年した女性たちの群れを見ると、
ぞっとしちゃうんですが、ああいう層の人たちが、
この作品をバイブルみたいに思うんでしょうね。
成熟を受け入れない文化。

日本に産まれなきゃよかったな。