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秘密 7―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

価格: ¥890
カテゴリ: コミック
ブランド: 白泉社
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復讐は誰のため? ★★★★★
(今作のネタバレはありませんが、前作のネタバレが・・・)
清水玲子さんはいつもスペクタクルな設定、世界観でのスリリングなスト
ーリー展開でまるで映画のよう。「秘密」は日本の近未来と、今までの作
品に比べればぐっと私達の日常に近くなったものの、緻密に練られたミス
テリー要素とテンポの良さで、やはり映画のよう。事件1つは数話で解決
するから、伏線回収も楽になったと思いますが、それにしてもお見事!

ですが、その中で描くのはヒューマンドラマ、愛憎劇に思えます。
人の心の恨み、憎しみ、残忍さや狂気・・・そして愛情。
私達に問いかけます。何が正しくて、何が間違っているのか。
その境界がいかに不安定かを。どちらにも転び得ることを。
いいえ、そもそも、正しいとか間違っているとかでは括れないことを。

この巻を読んで、思い出さずにいられなかったものがあります。
それは前作「輝夜姫」のラスト3巻。(以下要約)

復讐のため殺したら 殺した人が鬼になる
殺された人を愛する人が復讐を誓えば 鬼に変わる
鬼が増えるだけだ
人の心に 憎しみや哀しみや鬼の面を増やすだけだ
復讐は誰かのためじゃない
自分が「殺したかった」んだ
自分の恨みや憎しみを晴らしたいだけ スッキリしたいだけ
人を殺す言い訳に 誰かを使うな
鬼を人間に戻す方法は 信じて 愛して 許すこと
はじめから「鬼」だった人なんていない
みんな生まれたときは「人間」だったんだから・・・
この世で一番憎い人を 一番に理解して愛する努力をする
人を理解して 愛する事ができるのは 人間だけだ
できるよ きっとみんな・・・できるんだよ・・・
人はやさしいから
人は強いから

こんな究極の価値観を論じた人が描いた、今回の復讐に次ぐ復讐劇。
あなたはどう捉えますか?
薪さんに安らぎを ★★★★★
1〜7巻、一気に購入しました。7巻も、他の方が書いてあるように内容は、ちょっとした映画のように次々と転回があり一気に読めます。清水先生の作品は「秘密」が初めてですが、すごい作家さんが居たもんですね〜それで、すっかり薪さんに魅了された訳ですが、この本を読んでて薪さんの幸せを願わない読者はいないでしょう。清水先生、お願いです。やっと氷の様になってしまった薪さんの心に『青木』という小さな花がまだ、蕾ですが存在したんです。どうか綺麗に咲かせて下さい。青木くんが、ずっと後ろで薪さんを見守り、薪さんが手を伸ばせば青木くんがいる…そんな安らかさを薪さんに与えて下さい。青木くん、あなたしか薪さんは救えないよ…。
尻上がりに絶好調のシリーズ最高傑作 ★★★★★
うおーうわーうえーすごいな
6巻も良かったけど、7巻はもっとスゴかった

ネタバレしないで書くのは難しいし、すでに他の方のレビューで書かれていることもあるので多くは言いませんが
今回一番感心したのは脳内の画像を見るまでのプロセスをテーマの一つとしていること。
これまでは脳内の画像から明らかになる意外な「秘密」がテーマだったのが、今回は「秘密」じたいはどうでも良くて
見るための葛藤とスリルを描いているのが素晴らしい

にもかかわらず、脳内の画像を見るというファンタスティックな設定に頼ることなく、人間ドラマの重厚さを増している。
名場面連発で大作洋画を見ているよう。
もう....何て言ったらいいか....悶々です ★★★★★
他の方が詳しくコメントしている通り、事件そのもののお話はシリーズで一番良くできてると思います。
そこも良いのですが、薪さんが、薪さんが、もう何て言っていいのか分からないけど、せつないと言うか、格好いいというか、報われないというか、とにかくイイ!のです。今までもツンデレ王として君臨してましたが、今回またさらに磨きがかかってます。事件と薪さん、2度美味しい巻でした。青木くん、どうする!?って感じで続巻を楽しみにしたいと思います。
マンガ読み・必読の作品 ★★★★☆
集団拉致事件に巻き込まれ、国家による救済を得られず娘を失った父親の復讐劇。
他の方が書かれているとおり、緻密な伏線とどんでん返しの連続に引き込まれるように読んだ。

「私はこれから鬼になる」と、娘を切り捨てた政治家を陥れる策略に命をかける父親、
自分の脳から引き出される映像で捜査をミスリードするために自殺する母親、
この夫婦がどのような話し合いをし、行動を起こす決意をしたのかは想像するだに悲しすぎる。

次第に狂気を帯びる様相の薪さんは美しいし、繊細な絵柄は相変わらず。
「秘密」シリーズは、この時代に生きるマンガ読みなら必読の作品である。

だが、どうしてだろう、今作は二度目を読む気にならなかった。
ネタとオチがわかった推理小説を二度とは開かないようなものだろうか。
伏線とその回収が見事すぎた功罪かもしれない。

あるいは、巻を重ねるごとに秘密シリーズへの期待が高まりすぎるからだろうか。

とはいえ、圧巻であることは間違い無し。マンガ読みなら必読の作品である。