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メディチ家 (講談社現代新書)

価格: ¥924
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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内部抗争とパトロンの歴史 ★★★☆☆
 フィレンツェの美しい町並みと切っても切り離せない関係にある名門メディチ家の勃興(13世紀)から滅亡(17世紀)までをなんとか1冊に詰め込んだ感じ。

 銀行家から貴族へ、そして枢機卿・教皇までを輩出しつつ、フィレンツェの実力者から君主へと変貌して行く様が描かれる。しかし、どの世代もフィレンツェの内部抗争、一族内での勢力争いから逃れられない。貿易にひたすら専念したヴェネツィアとは対称をなすような荒れっぷりである。

 どの世代もパトロンとして放蕩を繰り返すものだから、ギリシャ・ローマの古典文学、絵画、建築が数百年の間フィレンツェに大集合する。本の半分もこのパトロン解説に当てられているようなもので、歴史書としては残念ながら読みにくい。
少し詳しすぎるくらいに充実した内容 ★★★★☆
イタリア史を語るときに欠かせないメディチ家の起源から断絶まで、500年の歴史を、新書としてはかなり分厚い360頁に及ぶ本文(芸術作品の写真や絵を含む)、6頁分の系図、7頁の年表で紹介する実に内容の濃い本である。メディチ家の個性ある人物の描写だけでなく、フィレンツェ、そしてイタリアの歴史を概観するのに非常に便利である。ただし、文章自体は読みやすいものの、事実の淡々とした記述に終始している感を受けるのが残念。扱っている年代の範囲は本書より限られているものの、読み物としての面白さは塩野七生氏の「我が友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡」の方がやはり作家の作品だけあって優れている。また、本書では全体の半分近くを同家のパトロン活動にあて、次々に絵画、彫刻、建造物が紹介されるが、写真つきのものは限られており、文章だけでこれら作品をイメージするのは困難。ルネッサンス、そしてフィレンツェの文化の大パトロンとして、後の富豪達の指針となった一族であるから、目のつけどころは良いし、芸大出身の著者らしい丁寧な解説だが、もう少し紹介する対象を絞った方がよかったのでは。また、政治家・貴族・芸術家の名前が多く登場するので、同じ名前の人が同一人物か迷うこともある。索引つきだとより読みやすかっただろう。しかし、メディチ家がフィレンツェ公、そしてトスカーナ大公として君臨した時代全体を扱った本を私は寡聞にして知らないので、本書が貴重な作品であることは間違いない。
分かりやすく勉強になりました。 ★★★★★
イタリア史?メディチ家?何も歴史について知らなかったのですが、2年前にイタリアに旅行に行き、ガイドの人がメディチ家が・・・という言葉が頭にひっかかっていて、(響きもどことなく良い感じだし・・・)何も知らない状態でこの本を読んでみました。
初心者でもメディチ家の事がよく分かる本だと思いました。この本をきっかけに他の関連本も何冊か読みましたが、この本がとても分かりやすいと思います。
分量は少々厚めですが、著者が日本人なので文章も翻訳とちがってぎこちなくないところが良いです。
ルネサンス文化の紹介 ★★★★☆
新書にしては、かなりの密度を持つ内容となっています。初期メディチの興隆からトスカナ大公断絶までに至る数百年を書き綴っていますが、それでいて飽きさせません。全体として大変よくまとまっていて読みやすいです。専門的な学者からの著述ですが、この方面に全く知識のない方でも十分読むに値すると思います。芸術家保護活動の説明がかなり多いのですが、残念ながら書物からだけではそれを十分知る事は出来ないと思います。もし文章に興味をお持ちになったら、絵画、文学、哲学、音楽などの実態をさらに追求してみるのもいいと思います。そのための参考にもなりますし、芸術のガイドとしての役割も期待していいでしょう。複雑なイタリアルネサンスの歴史に関しては、さすがにこの著者でも明快に説明するのには手を焼いたようですが、部分的に分けられていて、細かく注意して読んでいくと少しづつその詳細に迫る事になると思います。
世界に冠たるパトロン一家 ★★★☆☆
 一目見ただã'で、è'-è€...のé-¢å¿ƒãŒã©ã"にあるのかが分かります。å...¨ä½"の中で、メディチ家のãƒ'トロンæ'»å‹•ã«ã¤ã„ての記述が、突出ã-て多く、芸è¡"分野に偏っているのです。ロレンツォ・イル・マニフィコについての部分では、彼のæ"¿æ²»ã€çµŒæ¸ˆã€ç¤¾ä¼šæ'»å‹•ã®è¨˜è¿°éƒ¨åˆ†ã‚'あわせても、美è¡"、建築、æ-‡å­¦ãªã©ã®ã€ãƒ'トロンとã-てのæ'»å‹•ã«è§¦ã‚ŒãŸãƒšãƒ¼ã‚¸æ•°ã«åŠã³ã¾ã›ã‚"。è'-è€...の経æ­'ã‚'見れば、確かにã"の偏りは不自然ではありませã‚"ã-、メディチ家の盛衰が、ルネサンスの盛衰と歩ã‚'同じくã-ているかのようで、その重要性は大きいとは思いますが、ã-かã-私にはどうもバランスが悪いのではないかとの感想ã‚'禁じå¾-ませã‚"でã-た。

 二人の教皇、二人のフランス王妃ã‚'含めた、ただの一市æ°'であったã"ろから、トスカーナ大å...¬ã¨ãªã‚Šã!€ã¤ã„に絶えるまでの、メディチ家の要å"¡ã‚'ほぼ網ç¾...ã-、それぞれにその人となりã‚'ç'°ã‹ã«è¨˜ã-てあるとã"ろはうれã-いとã"ろです。æ­'史上のメディチ家の立å 'ã‚'知るのには邪é­"になるãƒ'トロネージにé-¢ã™ã‚‹éƒ¨åˆ†ã‚‚、そのå-œå¥½ã‚„å‹•æ©Ÿã‚'眺めるã"とによって、個ã€...人の個性ã‚'知るã"とが出来るという意å'³ã«ãŠã„ては、役に立っています。

 最å-„の本だ、とお勧めするã"とは出来ませã‚"が、多å°'不親切という欠点はあっても、銀行家とã-てのメディチ、æ"¿æ²»å®¶ã¨ã-てのメディチもちゃã‚"と押さえてありますã-、それなりにå'³ã®ã‚る一冊なので手にã-て損はないでã-ょう。ã"の本は、æ-°æ›¸ã¨ã-ては容量の多いほうにå...¥ã‚‹ã‹ã¨æ€ã„ます。そのãƒ'トロネージに割いたページ数がもっとフィレンツェ史の解説や、å½"時のヨーロッãƒ'経済、æ"¿æ²»çŠ¶æ³!の説明にå½"てられていたら、より読みやすく、より読みたい本になっていたのではないでã-ょうか。その点では残念でã-た。