インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

無限連鎖 (文春文庫)

価格: ¥880
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
東京湾は世界に類を見ない異常な空間だと思った。 ★★★★☆
 9.11を超えるテロとは?そしてそのようなテロが起きた時世界、日本はどう対応できるのだろうか?そういった考えから生まれた小説である。タンカーがシージャックに会うことからテロが始まるのだが、この小説は船に関する記述が非常に詳しく、普段現代の船乗りたちがどのような仕事をして生活しているのかも鮮明に知ることができ教養としても非常に面白い。また国際情勢や世論についての記述も鋭いものが多く読みごたえのある一冊といえるだろう。
スケール感のあるワイドでスリリングなストーリー ★★★★☆
楡修平さんの小説はとにかくテーマが面白いというか、着想が面白いと思います。
この小説は無差別テロがテーマですが、こういう奇想天外な展開を考える事自体に感心してしまいます。
ストーリーのタッチに外国小説っぽい空気があり、ここでも独特の空気を醸し出しています。犯人らの要望に対して日本政府とアメリカ政府が苦渋の決断を下すまでの、緊迫した張り詰めた緊張感の表現が凄い。なかなかの面白さです。
何となく東野圭吾さんの『天空の蜂』に似た雰囲気があるので比較してしまいますが、スケール感は『無限連鎖』の勝利。物語展開のキメ細やかさは『天空の蜂』の勝利、でしょうか。
この小説は登場人物の相互の絡ませ方如何によっては、もっともっと巨大なスケールの小説に化けた可能性もあります。その点が唯一惜しいところです。
まったく新しいテロ ★★★★☆
ここに書かれたテロはすごい。
単に無差別に大量殺戮するテロではなく、
国民生活をじわじわと痛みつけるテロ。
それも生物兵器や原子力発電所破壊などではない。
こんなテロが起こったら・・・
実にリアル世界にも起こりうる恐ろしいテロを予感させる、
すごい内容でした。

ただ1点残念なのは、
はじめのテロは成功裏に終わったわりに、
その後の人々の恐怖や混乱の記述はなく、
あっさり別のテロの話に移ってしまうのが、
やや物足りなさを感じたが、
総じて興味深い内容でおもしろく読めると思う。
こんな素晴らしい素材がもったいない・・・ ★★★☆☆
9・11のトラウマが消えないアメリカでの同時多発物流テロ。
そして未だ平和ボケから抜け出ない日本での、原油を盾にした東京湾テロ。
フィリピンに帰国した「ジャパゆきさん」が生んだ日比混血児の行く末。
現代に生きる船乗りたちの家族の肖像。
人種の坩堝アメリカ合衆国に生きるイスラム圏出身者の心理。

これら、非常に興味深いテーマが、最後にリンクしきれていない。
「あれ、あの話は、どうなったの?」
「あの登場人物は、最後に何も絡まないの?」
といった疑問が本を閉じた時に残りました。

このような素晴らしい素材、無駄にせずに、もっと推敲を重ねて
欲しかった。

栞をはさむのも惜しい! ★★★★★
と、久しぶりに思える作品です。
アメリカのテロから、一転舞台は東京湾に。
テロリストを前にした日本の政治家の醜態は、リアルの一言に
つきます。
終盤の予想外の展開にハラハラしました。テロリストを殺すた
めに出撃したアメリカ軍・・・しかし、タンカーを攻撃した
直後、テロリストが全員死亡していることがわかり、大統領か
らの攻撃中止命令がはいった!
Cの福音ほどではないにしろ、読んで損はないです。