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サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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この先も ★★★★☆
日常の中のミステリ。明るいテーマというわけではないのだが、なぜか読後ほっこりさせられました。柊子と周りの人達とのやりとり(特に銀子さん)にくすっとさせられ、もっともっと彼女たちの日常を読みたいなーと思いました。
いやなひとを書くのが上手 ★★★☆☆
 1995年の単行本の文庫化。
 とにかく嫌な人・ことを書くのが上手。日常のなかにある腹立たしいこと、むしゃくしゃすることを、これでもかというほど描き込んでいる。若い女性の仕事や生活が、実にリアルに再現されている。
 まあ、これも一種の「芸」だと思うし、ミステリの基本というのは「悪意」にあるわけだから、評価すべきなのだろうと思う。しかし、読んでいて楽しい気持ちにはなれない。
 トリックは生かし方が上手い。小さな謎を違和感なく埋め込んでいる。
浅いところで気持ち良い ★★★★☆
推理小説よりは硬くなく、文学作品よりはやや難解な。

初めてこの方の本を読んだのだけれど、
程度の良い気持ち良いところに浸されました。

ほんの日常の、いつもの生活に、
ちょっとだけ、ミステリーのエッセンスを加えてみる。

自分の日常がちょっとだけ楽しくするための本かもしれません。

もしもいつもの○○がXXだったら。なんて。

考えてみると、普段の生活もちょっと楽しい。
やさしい毒気 ★★★★★
~ 若竹さんのすごいところは、大掛かりなトリックなどなくても、日常にひそむ謎でもってこれだけのストーリーが作れるところ。そして、登場人物が等身大の人間であること。特別なヒーローやヒロインはいなくて、とても人間くさく、欠点もたくさん持ち合わせている、そこらへんにいそうな人たち。

 柊子を取り巻く銀子さん、夏見、竜郎、ご近所の面々。み~~んなの”日常”から出る謎に、その都度誰かが探偵役をつとめ、解決へと導いていく。
 世間知らずで、恐ろしく常識ずれした銀子さんに振り回されながらも、そんな日々に愛情を抱いていく柊子。幽霊に出くわしたり、会社を首になったりと散々な目に遭いながらも、弱い自分をなんとかしよう、この橋を渡って向こう岸へわたろうとする柊子にとても好感が持てま~~す。

 人は誰もが強いわけではなく、たいていの人が自分自身にコンプレックスを持ちながら、それでもいろんなことに一生懸命になっている。それをユーモア交えた”毒気”をもって描き出す若竹さんの作品が大好きです。

 日常の謎解きですからカテゴリーとしては”ミステリ”に分類されるんでしょうが、柊子の心の変化を描いた物語として読んでも面白~~いのではないかと思います。~

お洒落で温かい ★★★★★
若竹七海の小説の中で一番暖かい小説だと思う。
ミステリとしては星4つだが、話が面白く、大好きなので5つの評価。

説明のつかない出来事や、説明しづらい感情。生きているとしばしば出会うもの。
いつもどおりのコミカルな進行で、時に苦く切ない日々。進んでいく日々。
何度でも読みたくなる物語です。