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いじめを考える (岩波ジュニア新書)

価格: ¥842
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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なだいなだはやはり凄かった  ★★★★★
なだいなだ、というと、哲人のようなイメージがある。凄く偉い人だと思われていたりする。けれど、本当に偉いのか、と思って本書を読んでみたら、本当にえらかった。この本は、ギリシアの対話編のように、先生役と、山田くんという高校生との対話で成り立っている。いじめについて問う山田くんに、先生は、いじめという言葉はどう定義されるか、昔もいじめはあったか、大人の世界にもあるか、といった、基礎的なことがらから順々に説明していく。そして、かつてなだが、子供の自殺が増えているというマスコミ報道に対し、統計を示して減っていると論陣を張ったように、いじめもまた、減っているというのが事実らしい、と言う。しかし、大人の世界でも子供の世界でも、いじめは良くないことだが、それを今すぐすべてなくすことはできない、というあたりまで持っていく。極めて理性的な本で、やはりなだいなだは凄い、と思ったのであった。