ハッとしたリーダー像の表現
★★★★☆
リーダーには2種類存在し、それぞれが「意見リーダー」と「質問リーダー」と表現されていました。特に気になったのが、行動パターンとして、前者は自分のために情報収集する形式の会議進行を行うけれど、後者は、リフレクションを促進する行動をとる、というところです。自分は、まさに情報収集をするための会議をしていて、部下の意見を聞こうとしなかったと、ハッとしました。もう少し読み込みたいと考えていますが、セミナーが近々あるようなのでそちらにも参加したいと考えています。
具体的な方法が載っているのが参考になりました。
★★★★★
「チーム脳」「共鳴」「場づくり力」など、チームで稼動する仕事の中で、覚えておくと便利なキーワードが満載でした。リーダー的な役割を負うときにも参考になる姿勢が具体的に示してあり、なかなか興味深かったです。セミナーもやっているようなので、実際のスキルを磨くいいチャンスになるかな、と思います。
「考えさせる」ことの重要性を再確認
★★★★☆
「チーム」にはリーダがいて、メンバがいる。
その中でありがちなリーダが主導権を握る手法では後継が育たない。
そして受け身,受動,待ちの考えが当り前の社員が育ってしまう。
だからこそ、リーダはメンバに質問をすることで
「考えさせること」をさせる。
そうすることで前述の課題を解決する一助となる。
書いてあることは、恰も当然のことのように思えるが、
実践できているリーダは、なかなか少ないのではないかと思った。
それを再認識・再確認させてくれる良書だ。
だんだん現場に近づく
★★★★☆
著者の、アクションラーニング、質問会議、「チーム脳」つくり方と、理論から実践へと書かれ、広く普及しつつあることが覗われる。
背景は、変化のスピードが速い→コミュニケーション不足→情報・ノウハウの共有不足→モラルダウン→業績不振を解決する手段としての「質問」の活用がテーマと思われる。これは、コーチング、ファシリテーションなどにも共通することである。そんなことを意識しないですんだ昔が懐かしいと言っていられないので、会議の場、共有の場で実践することで、ノウハウ等の共有がされる。考える力がつく。そしき風土も改善される.うまく運用できれば・・・。本を読んだだけで…実践できるか? 本に書かれていることを、地道に実践していくしかないのだろう。
リーダーのための「質問会議」の職場内実践書
★★★★★
著者の前作「質問会議〜質問だけの会議でなぜ生産性があがるのか?」は、元になっている手法「アクションラーニング」の会議版手引書であった。
本作は、会議手法だけではなく、リーダーが職場のチーム力(メンバー個々人の力ではなく、全員の力を掛け算にした力)を引き出すための実践の書だ。
「質問会議」より分かりやすく、また職場の管理者・リーダーであればだれでも実践できるノウハウが満載である。
印象に残ったポイントを3つ述べておく。
1)意見リーダーがつくる「バラバラ脳」と質問リーダーが導く「チーム脳」
2)質問リーダーと意見リーダーの行動の違い、そしてメンバーへの関わり方の違い
3)質問リーダーのマインドセットと行動レベルですべきこと
また、チームを本物にする「場づくり力」は、会議だけではなく、すべて職場で実践できるノウハウだ。
そして、「チーム脳」へ導く6つの実践ポイントも、結構活用できそうだ。
個々人のOJTやコーチングに比べて、本書に載っているチーム力を向上させる方法は管理者、リーダーにとって職場をマネジメントして成果を上げる新しく、また楽しく進める方法だ。