復刻 「米英の東亜制覇政策」 大東亜戦争調査会研究報告書③ 第三巻(全5巻) 呉PASS復刻選書29 (新漢字、新仮名遣に改)
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シリーズ第三弾。A5版、230ページ。今ではほとんど語られない、米国、英国のアジア侵略、進出について詳述する。----序文----本調査会は、米英が大東亜戦を以て、我が国の『だまし討』に発端するものとなす欺瞞を撃砕するため、まず第一分冊を以て『米英桃戦の真相』を明らかにし、次で第二分冊を以て米英が如何にあらゆる機会を捉えて東洋の平和を撹乱すべく努めたかを闡明した。 抑々大東亜戦は、端を支那事変に発しているが如くではあるが、その真因は実に皇国肇国の大精神と、米英が自己のために覇を世界に制せんとする国策との衝突で、彼等にしてその国策か改めない限り、早晩爆発すべき運命にあったものである。蓋し彼等より見れば、皇国が常に東亜の保全と各民族の福利とを祈念し、毅然として彼等の毒牙に抗してきた積年の努力は、まさに彼等の眼の上の瘤であったわけで、或いは軍事、外交により、或いは経済、文化により、多年に亘って我が国を萎縮させようと必死のもがきを見せたが、我が民族は万難こもごも至ってもよくこれを反発して向上の一途を辿ってきたのである。殊に支那蒋政権が事を構えて皇国と干戈を交えるに至るや、機乗ずべしとして彼等は百方手段を尽して戦争を長期化させ、以て我が国力の消耗を図り、遂に自ら登場するに至ったもので、つまり米英多年の利己的制覇政策こそ、今次大戦を誘発した真因なのである。本分冊はこの観点から、米英の東亜制覇政策の歩んできた途と、これを阻止せんとした我が国に対し彼等の加えてきた圧迫事情とを明らかにするため、各方面の権威の執筆を煩わして収録したもので、既刊第一第二分冊と併読されれば、今次大戦の責任が何れにあるかが一層明確になると思う。 惟うに病毒の人身を冒すや、もとより毒勢の熾烈なるによるのではあるが、人身の状態がこれを迎うるに適することも原因の一つである。米英東亜侵略の径路もまた同様で、被侵略国の国情に彼等の乗じ得る隙が多かったことも忘れてはならぬ。今や皇国は内に自存自衛を確保すると共に、外、これら被侵略民族をその桎梏より解放し、共栄の天地を創設せんとす。本書により現状を招来せる所以を検討するは、指導国家なる皇国将来の施策を定むる上に裨益するところ尠くないと信ずる。----目次----第一章 英国の対東亜政策 第一節 その東亜侵略の拠点 第二節 その対支政策の歩調 第二章 米国の対東亜政策 第一節 太平洋制覇の第一歩 第二節 比島領有後の積極政策 第三節 モンロー主義と門戸開放主義 第三章 米英の侵略的文化工作 第四章 米英は如何に対日策謀を逞うしたか 第一節 ペリイ来航の真相 第二節 日清・日露両戦役の前後 第三節 前大戦を中心にしての対日策謀 第四節 ヴェルサイユ会議での策謀 第五章 ワシントン会議及び其前後 第一節 支那に於ける日本抑圧策 第二節 日英同盟の廃棄 第三節 海軍軍縮会議の奸計 第四節 シンガポールの築城 第五節 米国の排日移民問題