ちょっとした興味といたずらが、思いもかけない事件を引き起こし、半分バンパイアになってしまった少年の苦悩を描いたシリーズの２作目は、益々奇怪さと不気味さが増しています。ただ少年の人を思う心、友情を大切にする気持ちは変わらずにまっすぐです。児童書ですが、もし子供のときに読んでいたら、夜は眠れなくなったと思います。

ダレンシャンの第一巻はとても面白く読めました。
そこで、２巻も楽しみにしていました。
しかしこの巻は、描写がきもちわるいだけで、
動物愛や友達への友情もうすっぺらく感じました。
なかでも、カニバリズムという大人の世界でもタブーなものを
まだ自己が完成していない子供が読むというのは
大変危険だと思います。
自分の子供には読ませたくない。

友人の命を助けるために半ヴァンパイアになってしまったダレンが得たものと失ったもの、オリジナルな世界に引き込まれていきます。ヴァンパイアとしての生き方を学びながらクレスプリーと共に旅を続けるダレンには、どうしても乗り越えられない壁があります。生きていくためいは必要なこと、とわかっていても葛藤します。ラストには、悲しいけれどちょっとだけほっとする場面があり、次回作も読まなきゃという気にさせられました。

ふだん全く本を読まない私も２巻を呼んでダレン・シャンのとりこになりました！！
２巻を読めば１巻の１０倍は楽しめると思います。
もし自分がヴァンパイアでダレンと同じ運命をたどると考えると、
ちょっとこわいけど、今までのお子様向けの話と思ってなめてかかると
痛い目にあっちゃいますよ。

1巻はまず序章。まあ続き物なら当然ですが、次の巻を読んでみようという気にさせられた作品です。2巻は期待を裏切らずそれ以上の展開で一気読みしました。実に面白い本です。以下に続く巻がとても楽しみです。