上巻はじりじり展開
★★★★☆
本の背表紙に掲載のあらすじで、ヒロイン・リーの夫が殺害されていたことを
読む前から知っているのですが、夫が行方不明から殺害されていたことが判明するまでが上巻。
必要な伏線がいろいろ張られているのですが、ちょっと展開が遅く
リーの嘆く姿ばかりが印象に残ってしまいました。でも、ここをこらえて
下巻に進むと後は一気読み!
ちょっと期待しすぎてたかな・・・
★★★☆☆
ジュディス・マクノートは大好きな作家さんなので、ちょっと期待しすぎてた部分もあったのか、読み終わった感想は個人的には評価低めです。
内容はサスペンス重視のロマサス。
作品の大部分を占めるサスペンスはロマンスを省いているぶんだけ濃い内容にしてほしかったのですが、担当している刑事が途中までかなり間違った方向の推理をしている上に、最後は犯人が先に行動を起こしてしまってそのまま事件解決という感じで物足りない印象。
ロマンスはヒーローが良い味を出していて、とてもツボを突くのですが、やはりサスペンス重視のために内容が少なく物足りなかったというのが正直な感想。
この二つが最後の方まで尾を引いてしまったので星三つにしました。
でもさすがに読ませるテクニックは凄いです。随所でツボを突いてくるので、読み続けたい作家さんだという思いは変わらなかったです。次回作に期待!
久しぶりにはまりました
★★★★★
一冊ずつゆっくりと読もうと思っていたのに、一晩で読んでしまいました。
マクノート作品の中でも特に気に入った一冊です。
順風満帆の人生を送っていたはずの人気女優のリーは
自動車事故にあい、同じく行方不明の夫を探すうちに、
知らなかった夫の素顔を知ることになる。
落ち込むリーを励ますのが、かつての知り合いマイケル。
ロマンスあり、サスペンスありで一挙に読ませてくれました。
人気女優なのにピュアな心を持つヒロインの
人物描写にはなぜだかシンクロできる部分も多ありました。、
おまけに、読み終えた後もドキドキしてました。なかなかのものです。
一気に読みました
★★★★★
ブロードウェイの人気女優リーは夫ローガンとともに休暇をすごす為に山小屋へ向かう途中で事故に遭います。先に山小屋にいっているはずの夫は行方不明(後日殺されていることがわかります)。そんな彼女を支えるのは、大富豪マイケル・バレンテ。過去に殺人罪で服役した過去をもつ男です。最初彼女は気づきませんが、二人は昔の知り合いでした。この二人の恋愛に、ローガンを殺した殺人犯がからんでくるサスペンス仕立てになっています。
この著者の作品は、割と主人公同士の誤解と許しが話の中心となっていることが多いのですが、今回はお互いの信頼関係はばっちりです。マイケルのリーに対する思いは本当に真摯で切なくなりますし、世間からマイケルを守ろうとするリーはけなげです。二人の会話もウィットに飛んでいて、一気に読み終えました。
また、「パラダイスを君に」のマット・メレデス夫妻(ちょとだけ)、二人の運転手兼ボディーガードのジョー・オハラ、そして「夜は何をささやく」のコートニー・メートランドが顔を出しているのもうれしかったです。