イカ墨のスパゲッティはあるが、たこ墨のはなぜないか。
　　納得感が高い。

素朴な疑問というタイトルですが、
かなり高度な疑問も含まれている
ように感じます。
なかには答えが先にあって、
疑問を考えたのではないかと
考えてしまうようなものもあります。

ただ、この種の本は面白いです。

タケシの平成教育委員会の理科、科学部門の新書版、といったところか……。
私はどちらかというと文系だが、科学は嫌いではない。
なにせ「鉄腕アトム」「マグマ大使」などで育った世代だ。

なぜイカスミのスパゲティはあるのに、タコスミのスパゲティはないのか？
なぜ熱が出ると寒気がするのか？
なぜ石油は中東でばかりできるのか？
なぜ日本にダイヤモンドはできないのか？　　などなど。

すごーく素朴だが、質問されると答えられない、
子供電話相談室レベル？（？）の素朴な疑問が４１。
文章も見た目も、読みやすくわかりやすい。
しかし、ただの科学雑学本を超えるものも感じる。

身の回りに広がっている「科学」というものを理解するには
最適の一冊だ。良書だと思う。
さすがブルーバックスである。

親子で読んでもいい一冊だと思う。