本書を読むと”流体関連振動”の事例には、かなり多くの状況があると判るでしょう。また、流体力学のような基本形状の現象から、プラント装置での振動事例まで掲載されており、読者の理解と後日の検索の便のために、事例を分類に挑戦してくれており、かなり親切(かつ野心的)な本だと思います。
日本機械学会(編)のため、引用は「機論」からが多いのですが、参考文献リスト・入門書としても格好だと思います。すなわち、流体関連振動については、ほぼ全部を網羅しており、自分の抱えている問題に適合する事例が無くても、参考文献リストから手繰っていけば、見つかりそうだとと思います。