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個人投資家のための穀物取引入門―60問60答でわかるしくみと分析ノウハウ (パンローリング相場読本シリーズ)

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: パンローリング
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   世界的に取引が活発で、日本でも先物取引が容易にできるトウモロコシと大豆取引の基礎知識から先物取引手法までを解説。長期的な需給見通しなどの説明が充実しているので、商品先物取引を全く考えていなくとも一読の価値がある。

   全体は、マクロ、基礎知識、トレード実践の3編で構成され、大局的な見方や、商品の特性を学んでからトレード、という流れになっている。マクロ編では、意外と知られていないことが多く興味深い。先進国は穀物においても「持てる国」であって輸出国、日本のトウモロコシの輸入は世界一といった内容は、一般教養として役に立つ。また、長期的な穀物需要予測についてかなりの紙面が割かれているが、これもトレードに必須であるのみならず、知っておいて損はないだろう。

   基礎知識編では、穀物メジャーの話や、ブラジル、アルゼンチンの増産が急ピッチであること、特にトウモロコシ生産が33年で25倍になったという事実などを示され、知識をアップデートする必要を痛感する。また、天候に注意するべき時期やエルニーニョの影響など、新聞のニュースだけでは分かりにくい点も解説されている。

   トレード実践編では、円安(高)による価格変動はどのくらいか、といった初歩的な説明から、ブレイクアウト、RSI、季節性戦略などの実践的な投資手法の紹介と検証が行なわれ、すぐにトレードに使える内容となっている。

   60問60答形式で書かれているため、短い時間で区切って読み進めたり、後で事典的に用いたりと使いやすい。 (河野 幸吾)

3年の月日を痛感 ★★★★★
この書物の冒頭に「世界経済がデフレ傾向を深めるなか、株安と金利安が常態化し、投資家にとってはまことに憂うべき状況となっています。」とある。

約3年前に刊行された書物なのだが、世の流れというのはこれほどまでに早く激しいということを実感させられる。2003年であれば、日経平均を7千円台で買い持ちすることができたのだ!

しかし、世がインフレの流れが濃厚となり、原油が70ドルを超える事態となっても、穀物取引についての入門書は、本書以外あまり見当たらない。おりしも、トウモロコシは2年ぶりの高値を記録(対象的にしょ糖は年初をトップとして暴落しているが)。

商品先物で農産物に参戦しようと考える方は、まず読んで損はない書物と思う。
穀物は季節による値動き変動が面白い! ★★★★☆
商品先物の初心者に特にオススメします

エルニーニョが実はあまり値動きには関係しないこと。
ローンレートについても詳しく載っている。

各種テクニカル手法も豊富に載っている。しかし少し古いので
鵜呑みにするのは危険。

欲を言えば鞘取りについてはほとんど言及していないのが
残念だ。穀物は鞘取りをするには最適であるのに。

しかし、片張りで始める方はかなり参考になる。
基礎から丁寧な解説でわかりやすい ★★★★☆
 個人投資家向けの入門書です。このシリーズは「原油」「ガソリン灯油」「貴金属」と出版されており、その第4弾です。シリーズの他の本と同様に基礎的な解説とトレードの実践編からなっており、基礎から学ぶのに非常にわかりやすい解説書です。

 こうした本は、他にも出版されていそうでされていないので、非常に重宝します。トレード実践編は、いろいろなテクニカル手法を紹介していますが、「ガソリン灯油」「貴金属」に比べると、穀物は「これが使える!」という手法が少ないような気がします。それだけ市場が成熟しているということでしょうか。

 統計は見やすく、文章は平易でわかりやすいので、穀物のことを基礎から学ぶには非常に価値ある1冊です。