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漆黒の王子 (角川文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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誰が主人公? ★★☆☆☆
地上世界と地下世界の物語が交互に語られ、やくざを眠ったまま殺す謎の連続殺人犯の正体、殺人トリック、ガネーシャの正体、等々読者を引っ張る力量はさすがである。
しかし、まず紺野と高遠の物語から始まったのに。水樹という脇役で登場したキャラクターが出てくる。彼も強烈な個性を持っていればいいのだが、どうにも善人過ぎる。彼を「真の極道」だと紺野は言ったけどよくわからない。
水樹が行動すればするほど、何のために彼はこんなことをするのか?と白けてしまった。出来ることなら水樹の生い立ちにその理由を描いてほしかった。
少々不満が残る・・・ ★★★☆☆
悪に満ちた世界。凄まじいいじめに遭いおのれの運命をねじ曲げられた男が、また新たな
悪を作り出す。犠牲になった人たちの逃げ込んだ先は、日の光が届かない暗黒の世界だった。
ガネーシャは戦った。ひとり、敢然と悪に立ち向かった。そうすることで自分がどうなるのか
分かっていたはずなのに・・・。
上の世界と下の世界が交錯する不思議な話だった。奇妙な時の流れはいったい何を意味する
のか?漆黒の王子の正体は?最後まで分からないことばかりだが、ひとつ言えるのは、人の
悪意は悲劇の連鎖を生むということだ。全てが終わったあと、何が残るのか?それは虚しさ
でしかない。内容に深みがあり構成もよかったが、タイトルが「漆黒の王子」なのにその王子の
インパクトが弱い。王子の抱える心の闇の部分をもっと描いてもよかったのではないだろうか。
また、ホームレスを惹きつける王子の魅力も読み手には伝わってこない。明かされることの
ない謎もあり、少々不満が残る作品だった。
ミステリではない、人間模様的な? ★★★★☆
本格ミステリという謳い文句を知らずに手にしていたので、他の方のレビューに『本格ミステリ』と書いていてびっくり!
私も他の方と同様、『本格ミステリ』とは思わないなぁ。
どちらかというと人間模様重視の、幻想ファンタジーにちょっとミステリがくっついたって感じだと思います。

このお話は、二つの話が同時進行しています。
闇、地下での浮浪者たちとの生活を描く、わたしの物語『地下世界』と、やくざの抗争・因縁が飛び交う話『地上世界』
一見、何のつながりもないはずの二つの世界が、ラストに近づくにつれその真相にたどりつくとき、何とも言えない感情が溢れました。

どうしてこの人は、こんなに伏線が素敵なんだろう。
一度読むだけじゃもったいない。何度も読み直して読み直して、どこからつながりがあるのか、それを自分で推理するのも第二の楽しみになるんじゃないでしょうか。

そのくらい、オススメです。
推理ものとは違うと思いましたけど? ★★★★☆
本格ミステリという事ですが、
私が、最初の5,6ページを読んだ時点では
絶対悪を描くそういう物語なのだと思った。

題名も”漆黒の王子”だし。

読み進めて行くと、なるほどだんだんとミステリっぽくなっていき
最後には、やっぱりミステリじゃなかったと思う。

なぜって、謎解きがされていないような気がしたからだ

悪い意味じゃないです。

例えるなら、アニメの風の谷のナウシカを見終わったときに感じる
それは、全体のほんの一側面で本当の謎はまだ静かに眠っている

または、舞台の幕が閉まった瞬間のえもいわれぬあの思い

そういう感覚のラストでした。

読んで、良かったです。
お試し、あれ?

一気に読んでしまいます! ★★★★☆
全くつながりの無いように思えるものが、徐々に一つの線へと繋がっていく様はうまいと素直に思いました!
伏線がいたるところにばらまかれています。ここらへんが本格ミステリーと称される所以なのでしょうか?
魔法でもかけたような、眠りについたまま外傷も無く死んでしまうという連続殺人事件。
色々な要素が絡み合っている、ただのミステリーで片付けてしまうにはもったいない一冊です。