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Controversy

価格: ¥744
カテゴリ: CD
ブランド: Warner Bros / Wea
Amazon.co.jpで確認
   おなじみファンクの小さな巨人、プリンスが作曲、プロデュース、編曲、演奏までこなした1981年のヒット作『Controversy』は、現在でも十分刺激的だ。タイトルどおり(「Controversy」とは、「論争」の意)、プリンスの扱う主題は論議を引き起こすよう意図されている。
   性的なアンセムである<2>、<3>から80年代の政治にもの申した<5>、<7>まで、見事に「Controversy」の名にふさわしい作品だ。彼はまた女性の身体について触れることも忘れることはなく、このアルバムを究極の「性的刺激剤」にもしている。(Amy Linden, Amazon.com)
大ブレイク前 ★★★★☆
1999でブレイクする直前の81年にリリースされた本盤は、チャート成績こそ21位と中位でしたが、内容は充実の1枚でした。

曲の数も8曲と、今では少ないと感じられる収録数ですが、それだけにあっという間に聴き終わってしまい、再び聴きたくなるようなアルバムなのです。

A面はオーソドックスな展開ですが、B面は実験的な要素もあるという構成です。A面の3曲はサイコーにカッコいい!Sexualityの乗りはもちろんですが、Do Me,Babyの美しさといったら、歴代のバラード群の中でも最高の部類でしょう。この2曲だけでも買いですが、それ以外の曲も、その後のブレイクを予感させるものがたくさんあります。
黒パンツの君 ★★★★☆
このアルバムを聞くといつも自分のいる時空間から隔離されるような奇妙な感を覚える。リリース後四半世紀も経っているのに機能するFuturePunk
である事の証明だ。マスの支持を取り付ける前の彼の不機嫌さと怒りも伝わってくる。でも彼の事だから産み落とす楽曲はどれも素晴らしい。
表題曲はテクスチャに不釣合いなカッティングが「カテゴライズ逝ってヨシ」と聴き手に宣戦布告しているようだ。怒涛の「2.Sexuality]
これは「格好いい!」以外の言葉がみつからない。今やスタンダードの[3]に続いての[4.Private Joy]これほどのCandyPopがどこにあろうか。
メロウが2曲あるが基本的に姿勢はパンクロッカーだ。敏感な人達に多大な影響を残して彼はこの後いよいよグラムに手を出して見事に結実させる。
80年代のPrinceの時代へ突入する兆候 ★★★★★
前作"Dirty Mind"はデモ音源をそのまま発表したという形であった為、チープでスカスカな音が目立ったが、新たなPrinceの戦略のスタートと言っても良い、前衛的な作品であったように思う。そしてその1年後発売されたこの"Controversy"はその路線を引き継ぎ、音源はかなりのクオリティをストイックに突き詰めた名盤であるように僕は思う。だが、その後"1999"、"Purple Rain"、"Around The World"、"Parade"、"Sign "O" The Times"というヒット作を詰め込んだ名盤が立て続けに発売される為に、このアルバムの印象はとてもPrinceの歴史の中でも若干薄まってしまったように思う。だが、以後のその名盤たちと比べても遜色ない位の出来であるように思う。

1曲目に収録され、タイトルソングともなった"Controversy"を聴けば解るが、何よりもサウンド自身の造りが繊細かつストイックで、ギターの細かいリフとシンセによって構成されたタイトな音を綿密に組み立てていく部分は、あのFunkの父でもあるJames Brownの行った作業の80年代的なアプローチであるようにも感じてしまう。ここら辺は後の"Sign "O" The Times"に繋がるといった部分でもあるように思うが、その他は"1999"、"Purple Rain"のようなロック寄りのポップサウンドで厚みのある深いアレンジが展開されている。聴けば聴くほど味がある面白い作品であるように思う。

前作は歌詞にあけっぴろげに性愛路線を強調してみたものの、本作はその路線を引き継いだ上に、政治的な主張が大きい"Ronnie, Talk To Russia"や暗い事件をテーマとして語られる"Annie Christian"等、充分に時代に挑戦的な姿勢を持ちつつ制作されているのも一つの特徴であるように思う。
前作の方向性を修練 ★★★★☆

作風は前作の延長線上だが、練りこんで成熟してきた感がある。ポップセンスも健在。

王子、お外で姫と遊ぶ! ★★★★☆
81年発表、4作目。
毎年1枚のペースでアルバムを出し続けてきたプリンス。
過去の作品に較べ、アルバム全体のコンセプトがはっきりし、前作でみせたファンク色と露悪趣味による合体攻撃が増えたことによって、数々の名曲を生み出すこととなった。

彼が怪鳥みたいな叫び声を放ちだしたのもこの頃だ。
特に#2ではファルセットと地声を巧みに使い分けることによって、sexualityの重要性を明瞭に歌っている。
また#3は80年代のプリンスの方向性を決定した名曲といえる。
過去作に較べ、シャウトする回数が圧倒的に増えた。
王子は、こうでなくっちゃ。

対外的には、R.Stonesの前座を務めたことでようやく世間の注目が集まり、当時バンドとしても活動したらしい。そのままThe Revolutionに参加したメンバーもいる。
因みに、私はこのLPからリアルタイムで聴き始めたが、邦題「戦慄の貴公子」は当時でさえピンとこなかった。

一人遊びに飽きて、ついに城から出たやる気まんまんの王子様、って感じのアルバム。ここからはマストアイテム。