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ダーティ・マインド

価格: ¥1,800
カテゴリ: CD
ブランド: ワーナーミュージック・ジャパン
Amazon.co.jpで確認
   80年に発表したプリンスのサードアルバム。前作『Prince』では、その高いクオリティが評価されたが、本作ではその音楽的クオリティに、さらにジャケットに象徴されるような過激な自己演出と赤裸々な歌詞を加え、内容の濃い作品に仕上げている。
   あまりにエロティック詞に、ピーター・バラカンは恥ずかしくて最後まで聴けなかったらしい。サウンドはファンキーなのだが、<3>のようなファンタジックな曲もあり、ちょっと変わった楽しみ方ができる。アナログではB面に当たる<5>から<8>の流れが痛快だ。(麻路 稔)
変態さがたまらん ★★★★★
初期の大傑作。この作品でプリンスの天才、変態さが全面的に開花した。音はわりとデモっぽい感じでスカスカ。後半の怒涛のスピード感溢れる展開は何回聞いてもゾクゾクする。このころはまだファルセットばっか使ってる。しかしこの人の変態さってすごいよなあ。ジャケットにビキニのジャケなんて普通の人は考えられないよ。この過剰な美意識にどうしても弾かれちゃう。この人の音ってエロティックだからゾクゾクする何かがあるんだろうなあ
地下の貴公子 ★★★★☆
この時代のネルソンはとても良い。何かといえばそのパンク風情がである。はぎこちないBeatに絡むチープな音色のキーボードと神経質なボーカルが
アンダーグラウンドを感じさせる。と同時にどこにも位置付けできないこの男の価値が鮮明になりタイトル曲らしいスリリングな出来。でニュー・ブリード
を提唱し彼のその後のビジョンが明かされる。限界突破と団結を叫ぶ無国籍なニューウェーブ・サウンドが猥雑さを加速させる。今だったらシールがジャケットに
貼られるであろう内容の2曲が聴き手を突き放す。彼らしいのはチープなボトムに見せかけてその裏で実に気持ちの良いギター・カッティングを潜ましている辺りだろう。
当時のライブ音源を聞くと曲の黒さが増幅され各曲強烈なFutureFunkぶりで異空間を現出している事から、このアルバムのスタイルは燃え盛る瞬間を記録したというより、
彼が自身を俯瞰して巧妙に仕上げた我々を挑発する為のパッケージだと言える。
前衛的でいて、しかも戦略的に制作された一枚。 ★★★★☆
Princeの1980年代最初の作品。ただ、このアルバムの音源は元々Prince自身がデモテープ用に録っておいたものを、勧められて発表したものであり、音源としてはとてもチープで完成度はそれほど高くない。その為か前作よりもセールス面で下回っている。ただ、このアルバムは前2枚の作品よりもPrince自身が目指している方向性が明確で、その後の彼の代表作でもある"1999"や"Purple Rain"といった作品に繋がっているように思う。ポップス要素がとても強く、曲自身は前2作よりも聴き易い。そして、ニューウェイヴ的なロックの要素を多分に取り入れている所為か、黒人音楽ファンには反発を浴びるようにもなるアルバムではあったが、新たなファン層の獲得や、黒人音楽の新時代に向かうアプローチというものがそこには存在していたかのように思える。

そして何よりもこのアルバムの特徴はその新たなサウンド自身よりも、CDジャケットにあるビキニパンツを堂々と見せつけ、肌の前面をはだけた、バイセクシュアルで露悪的な視覚イメージと、アルバムに収録されている曲のほとんどが性愛絡みであるという事。しかもそれは純粋な性愛ではなく、キリスト教の道徳的な面に反した表現という事もあり、全米各地で放送禁止となった曲が幾つか収録されている。ただ、こういったPrinceの良識のある人間の神経を逆なでするかのような、挑戦的な姿勢はある意味確信犯的であくまで自身は冷静にその後の展開を読んだ上での戦略であったように思う。そしてここからPrinceがメジャーアーティストとして怒涛の快進撃を続けるきっかけとなったのも事実であり、そういった意味で多くの意味を持つ一枚でもあるように思う。
スカスカネチネチ ★★★★★
音がスカスカでネチネチしてる感じ。聴きやすい音楽ばかり聴いていたから、一聴してもなんだかよくわかりませんでした。これの何処がファンキーなのか?正直今もよくわかっていない(のかもしれない)んだけども、いつの間にやら愛聴盤です。聴けば聴くほど、なんでしょうか。全く飽きない音の世界です。
その後のプリンスのイメージを決定付けた作品 ★★★★★
2ndの「プリンス」では素の姿を見せた。3rdにあたる本作では素肌にブリーフ、変形ライダースジャケットというかなりユニーク(…というか気持ち悪い)いでたちで登場。良くも悪くも「先進的」「変態」というその後のプリンスのイメージはここからスタートしたと思う。

ポップ職人ぶりは健在。というか、その点に関しては現在に至るまで変わらない。音楽的には余分なものをそぎ落とし、よりシャープになった。