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Prince

価格: ¥744
カテゴリ: CD
ブランド: Warner Bros / Wea
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princeの一番聞くやつ ★★★★★
ここを読むまで長いことこれがファーストアルバムだと思ってましたWWW
このアルバムからの印象は軽く明るいロサンゼルスの裕福な上流アッパータウンの雰囲気がします。(想像のみ)
この後のエロエロドロドロになるまえのアクの薄い、音がスカスカですがサワヤカでプリンス少年時代ですかね。
音がスカスカですが、逆に軽くて気軽に聞けて簡素なので、歌詞の主張がダイレクトに伝わってくる。
初々しさ炸裂ポップ まだほとんど無名の王子様だったころのプリンス ★★★★☆

この『Prince / 愛のペガサス』は、今だからこそ拍手を送りたい内容
手作りポップ職人プリンスの原点がここにある

1979年といえば、若きマイケル・ジャクソンがクインシー・ジョーンズのプロデュースとToToのメンバーの演奏で、大いに背伸びした大人サウンド、ほとんどAORといってもよさそうな粋でゴージャスなサウンドの『オフ・ザ・ウォール』を作っていたころ

一方、プリンスは当時まだほとんど無名。そして、たった一人で作詞、作曲、アレンジ、全ての楽器の演奏、ボーカル、コーラス、プロデュースまでやってこのアルバムを作り上げた

スティービー・ワンダーのような先人がいたとはいえ、ミネアポリスから出てきたばかりの二十歳そこそこのプリンスが独りカリフォルニアのスタジオでドラム、ベース、ギター、キーボードやパーカッションをプレイし、バッキングコーラスを重ねてこのアルバムの一曲一曲を完成させていく姿を思い描くと目頭が熱くなる

プリンスがお花畑の少女みたいにハジけたり悶えたりして歌い上げる「I WANNA BE YOUR LOVER」 は、曲自体は素晴らしくポップだし、シングルカットされて当時のR&B系のラジオ局でヒットしたらしいけど、同じ時期のマイケルのサウンドと比べると圧倒的にモッサリしてて、ダサさがある

しかしたぶん僕らがこの人 プリンスをアーティストとして人間としても愛してやまないのは、彼がこのモッサリ時代、ダサかった時代を経てドンドン冒険して自分のサウンドを見つけ出し、メジャーヒットした『パープル・レイン』を頂点にマイケルとは全然違う華を咲かせたから。そして、それでつかんだスターの座にしがみつかず 『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』や『パレード』のような作品を発表したからだろう

(☆を4つにするのは、ネガティブな意味ではなく、プリンスミュージックが本当に輝きや凄みを増した後年のアルバムに☆5つつけるとしたらこの『愛のペガサス』につける☆の数は5つよりちょいと減らさなきゃならない、けれど決して☆2つとか3つではない、というだけ)

このアルバムに関しては、聴く人がプリンスその人を好きかどうかで大分聞こえ方、愛着の湧く湧かないが違ってくるだろう。この『愛のペガサス』に刻まれているのは、初々しさを炸裂させる、まだほとんど無名の王子様で、サウンドは彼が「唯一無比のプリンスサウンド」を発見する一歩か二歩手前の状態だ

この炸裂する初々しさを愛せるなら (あるいは可愛いと思えるなら) このアルバムはとても楽しめる

当時、「I WANNA BE YOUR LOVER」 に続いてシングルカットされたが全くヒットしなかったという 「WHY YOU WANNA TREAT ME SO BAD」 のサクランボみたいな味わいのサビ、ディストーションかかったギターのプレイを聴いて思い浮かぶのは、「天才」という言葉より、みんなに自分のことを認めさせてやろうとしている少年の必死さだ

この『愛のペガサス』がある程度売れたことで、プリンスはディズ・ディッカーソン(ギター)やリサ・コールマン(キーボード)と出会って自分のバンドを持ち、当時のアメリカで精力的なライブ活動を始める

そのバンドのライブではこの『愛のペガサス』に収録されている曲もかなりロックなスタイル、ハードなアレンジで演奏され、客席にはそのサウンドに熱狂する黒人の姿も白人の姿もあり、プリンス達は自分達が「黒いストーンズ」になれるかもしれないと思った、という
サービス満点の王子 ★★★★★
破格の高待遇でデビューを飾った王子ですがセールス的には成功したとはいえませんでした。そして意図的にセールスを狙った
このセカンドで我々は彼の優れたポップセンスと自在のアレンジ能力に驚く事になります。そのAORさえ視界にある馴染みやすさ
はラジオでのヘビーローテーションを難なく獲得します。インスト部分で伺える演奏者の彼はどこまでも巧みで抑えた「黒さ」
が歯がゆいものの素晴らしいジャムを聞かせます。(それも一人多重録音ジャム) [4]の抑制の効いた世界観などは欧州を感じ
させ彼の音楽的資質の奥深さが現れているのではないでしょうか。清廉な[5]で深い安息を。ロックナバーの[6]でらしい(好まれそうな)
ソロを炸裂させニヤリとさせます。チャカで有名な[8]ですが生演奏トラックのこちらの方が何倍も芳醇(ボーカルを除く)と思います。
全編に渡る彼の野心の割には非常に落ち着き成熟したプレイに感心させられます。破壊的な三枚目が想像つかないのがオモシロイ。
Princeの原点 ★★★★★
アルバムジャケットの表面も裏面もなんというか、恥ずかしすぎて手を出し辛いアルバムではあるけれど(裏面は白馬【ペガサス】に乗った王子【プリンス】)、内容に関して言えば前作"For You"のクオリティをさらに詰め、Prince自身の、独自の音楽を完成させたとも言える作品。後の彼を代表する名盤、"Around the World in a Day"、"Sign 'O' the Times"、"Parade"といった、奇抜な作品等も全てこのアルバムの基盤があったからこそ創られたのだと思う。

デヴュー作である"For You"のクオリティの高さにも驚かされたが、2作目にして既に自分の音を確立している所からもPrinceというアーティストの音楽的才能の深さが窺い知れる。ファルセットを駆使したセクシーな声と、グルーヴを重視したシンセとギターメインのポップなサウンド。そして大衆性の高い楽曲の数々。裏面のペガサスを見ていると、さらに上に飛躍しようというPrinceをどこか見て取れてしまうのも事実。

"I Wanna Be Your Lover"、"Why You Wanna Treat Me So Bad?"、"Sexy Dancer"の流れはほとんど完璧とでも言える。爆発的な彼の輝かしい軌跡はもう少し先になるけれど、内容の充実した満足させてくれる作品の一つである事は事実であると思う。
裸の王子様 ★★★★★
プリンスの2ndアルバム。タイトルは「PRINCE」(邦題は「愛のペガサス」)表ジャケットは上半身裸のプリンスですが、裏ジャケットを見れば…なんと裸で白馬(ペガサス)にまたがるプリンスが!!素直に彼の意を汲めば「ありのままの自分をさらけ出す」ということなのでしょうが…マスコミから変人扱いされ始めたのも、実はこの頃からかもしれません。

内容的には1stでの力みが取れて、肩の力が抜けたのか全体的にポップな佳曲が並ぶ名盤となりました。この頃、世に出始めたばかりのシンセサイザーを効果的に使っているのが印象的。(まだシンセを使いこなせているミュージシャンはそれ程居なかったはず。敢えて挙げればスティービー・ワンダー位だったような?)
特に1曲目から3曲目に繋がる流れは非常にエキサイティングであり、何度聴いても最初に聴いた頃の興奮が蘇ります。またメロディメイカーとしての非凡さを随所で垣間見せてくれるアルバムでもあります。
しかしプリンスはまだ当時20歳そこそこだったんですよ!そしてこのアルバムの完成度…ほとんど1人で創り上げた訳ですから、それを考えると本当に凄まじい才能ですよね。
そしてプリンスの革命(レボリューション)はこれから始まるのであった…。