カタリィィィィ
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先の戦いで「死にマニア」カタリが死んでしまった。だが、ジェードリ地区には、今は「祭壇」がなく、蘇生式を行うことができない。絶望に沈み込むZOOに朗報が訪れる。「カタリを生き返らせてやれるかもしれん」。マリアが、トマトクンが、ZOOのみんなが、立ち上がる!残された時間はあとわずか。だけど、あきらめない!
今回は、かっこよく死んでしまった「カタリ」を何とかするために、ZOOのみんなが力を振り絞る話です。正直、前巻で死んでしまった時は「おいおい、いったいどうするんだよぉー!ここでメンバー一人、抹消かよぉー」などと思っていました。この小説の中では、「蘇生式」があって、死んだとしても生き返るときがあるだけに、それができないここでどぉすんだぁー!!と。相変わらず、ぐずぐずうじうじぶつぶつ悔やむマリアがとてもかわいく、自分を庇って死んだカタリを「許してなんかあげない」、と。ZOOのみんなが本当にカタリを大事に思っていることが伝わってきて、前半はかなり読むのが辛かったです。その結果は...自分で読むしかないですね。次回も楽しみです。
すごく好きなんだけど・・・・
★★★★★
最後の戦いはこの作者にしてはダメダメだと思う。どうダメかは読んでください。それ以外はとても良い。
非力だけれど
★★★★★
変則気味の5巻から始まったジェードリ編の完結巻です。今回は大きく3つに分けられます。カタリの死によって心がぐちゃぐちゃに乱れてしまうZOO、血塗れ聖堂騎士団への復讐戦を画策するジェードリの面々、そしてリクとルカ。リクとルカの割合が少なめですが、3つの物語が絡んでそれぞれの結末へ一気に流れていきます。サフィニアを欠いた肉弾系パーティーで奮闘するマリア、謎だらけだが仲間の大切さを痛感したトマトクン、復讐戦で大音声を上げるジョーカー、他にも見所が沢山あります。
薔薇のマリアでは、地の文の中で各キャラクターの視点と客観的視点が入り混じることが多いため、若干、読みづらいところがあります。しかしZOOをはじめとしたキャラクター達の心情を丁寧に書き分けてあり、かつ短い文章を重ねることでポジティブなシーンやネガティブなシーンでもそれぞれで勢いのある描写がされています。十文字先生のこういう書き方は好きなので、薔薇のマリア以外にも色々書けるようになるだろうなー、と期待してしまったりします。
しかしトワニングのキャラクター紹介が「イカレマッチョ」って・・・。
読み応えがありました!
★★★★★
この巻を含むジェードリ編が始まった時は、シリーズ本編から脱線し始めちゃったのかと思いましたが、いままでにちらほらとほのめかされていた別の世界(?)の存在をはっきりと示唆された感じで、必要なお話だったのね…と納得しました。
物語の謎が深まって、これからお話がどう展開していくのか、興味津々です!
と言うか、それ以上に、カタリを救おうとするマリア達の懸命さに引き込まれました。
こういう仲間って良いな〜と素直に思えたりもして、読後感も良し、です。
続きが楽しみです♪
なぜか
★☆☆☆☆
巻数が増える毎に読みにくくなっていっていると思う。
5巻くらいから登場した新キャラが多すぎて、各パートの描写が誰の視線なのかを理解するのに時間がかかり、さらに表現が抽象的すぎて付いていけない。
伏線バリバリの新キャラも今巻で何事も無かったかのように退場するし。
以降の巻で解決させるにしても不親切極まりなし。
3巻ではグイグイと物語に引っ張りこまれるような感覚を受けたのですが・・・
正直5〜7巻は読み返すことも無いと思います。