ゴダイゴ後期の最高傑作。
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社会現象ともなったゴダイゴブームも落ち着きを取り戻し
本当のゴダイゴファンに向けて届けられたノンコンセプトアルバム。
すべての作品どれもがシングルリリースされてもおかしくない珠玉のラインナップ。
各作品の完成度は素晴らしいの一言に尽きる。
間違いなくスティーブ脱退後のベストアルバムである。
でもジャケットの似顔絵は×。
ゴダイゴのダとイの間
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《このアルバムがでた時、何歳だった?》と聞かれて、素直に答えたら、サバを読んでた歳がバレて困った事があります。
M.O.R.は、ゴダイゴにとって、思いきった実験みたいなアルバムだと思います。なぜなら、
歌詞の英語がタケカワさんでさえも《言葉が簡単すぎて、一言ずつきちんと歌える。聴いてくれてる人達もしっかり聞き取れるはず》言うぐらい、単語も文節も分かりやすいんです。
大ヒットした《ガンダーラ》《銀河鉄道999》など、日本語版と英語版のある曲では、日本語の歌詞は、英語の歌詞の訳ではありません。
M.O.R.では、ゴダイゴが《もう日本人が分かりやすいような歌い方するの、これで最後だもんね》と決心したアルバムだと思います。
主題歌、CM曲、たくさんこなして自信もついた、
さあ!自分達の主張を曲に込めて世に出すぞ!
《ぼくらの音楽の、社会批判や、人間に対するメッセージを、本当に好きになった人だけついておいで》
て感じで、以後ゴダイゴは痛烈な批判、社会の矛盾、生きる事の難しさ、一曲ばかりジョン・レノン、という、一本骨の通った強いバンドに変わります。
タケカワユキヒデ氏の歌声も、英語なら余り間違えません。
雨の朝に《ピアノ・ブルー》を小声で歌いながら、支度をして、疲れきって帰ってくる時には、別のアルバム曲《アフター・ザ・レイン》を歌ってます。普通は逆じゃないか?と思いながら。
通好み?の隠れた名盤
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今回の再販を心待ちにしていた人は多いと思います。
私もその一人です。
かつてのCD文庫盤は出荷枚数が少なかったのかえらいプレミアがついていていましたけど、それだけの価値がつくほどの名盤なんですよ。
耳なじみの良いポップでキャッチーな楽曲。
でもそれだけでは終わらない。
このアルバムのよさはあとからじわじわと分かります。
これまでゴダイゴの代表曲しか知らなかった方、この機会にぜひこのアルバムも聴いてみてください。