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古今和歌集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川学芸出版
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初心者に優しい ★★★☆☆
紹介されている和歌は70首のみであるが、その口語訳・説明は分かりやすい。時折挿入されるコラムは、『古今和歌集』の世界に親しむのに効果的な役割を果たしていると思われる。

巻末の『古今和歌集』の作品解説には、その成立・構造・配列・歌風・影響、参考文献が記載されている。付録には、初句索引と畿内の地図があり便利である。

安価である割りには良く出来ている。初心者用に良い。
和歌 ★★★★★
角川の古典ビギナーシリーズです。平安時代の勅撰歌集の古今和歌集です。紀貫之が編者とされています。古今和歌集から幾つかの歌が選び出され、訳文・原文・解説が書かれていて、とてもわかりやすく、親しみやすい本です。薄いので、2日で読めました。昔の日本人の生活感や感性に触れることができると思います。古文・日本史の両方の勉強にもなると思います。良い本です。
まず、読んでみてください ★★★★☆
古今和歌集と新古今和歌集の時代的な順番はわかっていても、その中身はほんの断片的な知識以上のものはない私にとっては、天の恵みのような本でした。たしかに収められているのはわずか70の作品ですが、テーマ(季節やその他のカテゴリーごとに)ごとにうまく整理されています。結果として、作者も紀貫之から小野小町、在原業平まで多彩に含まれています。おそらくここに含まれている解説なしで、理解できる作品は、70のうちの半分ぐらいでしょう。そしてこの70以外に捨象された作品にも名作はいくつもあるのでしょうが、とにもかくにもここからまずスタートしてみるのもいいのでしょう。理知的ともいえる古今はもはやこのような道しるべがなければ、その魅力のいったんを理解するのはもはや難しいのでしょう。ただやはり私のような無粋な男にとっては自然を題材とした歌は鬼門のようでした。むしろ恋歌や離別歌の方がわかりやすかったというのが意外な結論でした
とても素敵な本 ★★★★★
岩波の分厚い「体系本」を三週間ほどかかって隅々まで完読し、さすがに頭が朦朧となっていた時、この薄っぺらな文庫本を知り、たいして期待もせず購入。しかし、あにはからんや! 巻頭の「はじめに」から寝っころがって読み進めてゆくにつれ、朦朧とした頭が、霞が晴れるようにすっきり!「古今集」千百首のうち、わずか七十首の抜粋ですが、本文の漢字にはすべて振り仮名が付され、口語訳も実にこなれたもの。「体系本」の日本語にもなっていないような訳のわからない訳文(掛詞や序詞などを強引に押し込もうとするあまり)にうんざり(こういうことは和歌の訳文にありがちなんですが)していたのとは天と地の違い!解説も実にわかりやすく、「紀貫之と紀友則」「見立て」「読み人知らず」「梅の香と桜」「掛詞と縁語」「屏風歌」など21項目に及ぶコラムなど分厚い「体系本」でも味わえない内容の豊かさ!
なにより、解説文の何ともいえない柔らかな筆遣いが頭をすっきり!筆者の思いが伝わってきます。巻末の「解説」も「古今集」の成立過程や特色・歌風、その後への影響、参考文献などコンパクトながら実にわかりやすく、アカデミックな「体系本」の重厚な解説も吹っ飛びます。随所の写真や絵も心を和ませてくれます。この本を手にし読んで心動かさぬ人は、木石のような人でしょう。選択した歌にはいろいろ異論もあるかとは思いますが(私もこの歌を取り上げて欲しかった。なぜこんな歌を、と思うことしばしばでしたが)そこはそれ、あ!こんな見方や思いもあったのだ、と我が身の至らなさを感じることしきり…。読み始めて一週間で十一回再読し掲載の七十首を諳んじるほどになりました。コーヒー一杯の価格でこの豊かさ、万人にお薦め!