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土佐日記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

価格: ¥648
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川学芸出版
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陸路ではなく船旅だったのですね!!! ★★★★☆
原文はおそらく100ページ以下でしょう。このビギナーズ版には、現代語訳、詳細な解説、時系列的な旅程、そして地図が含まれています。古典につきものの註はありません。ゆっくり読んでいって5時間くらいでしょうか。しかし、これだけの助けを借りないと、この作品の持つ様々な魅力と背景をもはや理解できなくなっているというのは悲しい現実です。そしてお恥ずかしいことにいくつもの発見がありました。
その魅力は多面的です。まず、純粋な55日間の旅行記としてその旅程をたどってみる。その寄港地には今は関空の近くの泉大津や堺、住吉大社も含まれます。もっともその半分近くは、天候と海賊を避けるため、港への逗留に費やされてしまうのですが。
次には、「女性」という作者に仮託されたコスプレ作品として。案外この仮構の巧みさと時々あわられる破綻ときわどい逸脱を楽しむのが今の読み方なのかもしれません。全編に織り込まれた和歌は、わかりやすいものから、けっこう手が込んでいて解説が必要なものまでいろいろです。
三番目には、当時の国司を取り囲む人間関係の解説書として。この世界はいつもながら現実的で、その理解も詳細な解説に負うところが大です。
船をやっと降りて憧れの京都にたどり着く最後は複雑な場面です。最後の詠嘆、「この家にて生まれし女子のもろともに帰らねばいかがは悲しき」はこの作品のもう一つのモティーフを示すものでもあります。
土佐から京都への舟旅 ★★★★★
角川の古典シリーズです。古今和歌集の編者として知られる紀貫之の作です。地方長官として赴任していた土佐から京都へ帰る舟旅をつづった日記文学です。長官づきの女性を装って、書かれていて面白いです。天候や海賊の心配をしながらの旅です。また、土佐赴任中に亡くなった子供への哀惜の念が語られています。日記形式なので、簡潔で読み易く、わかりやすく、とても面白い作品でした。
古典で旅気分が味わえました♪ ★★★★★
高校の時に冒頭部分だけ読んだ記憶しかないこの作品、
古典苦手だなぁ...と思ってそのまま十数年が過ぎていました。
たまたま手にしたこの本。
読みやすい通釈と解説をあわせて読み進めるうちに、
いつの間にか自分も長い船旅を過ごしているような感覚に...。
無事に京都へたどり着いた時は、ついホッとしてしまいました(笑)

古典も今も、人って変わらないんだなぁ、なんて再認識しました。

このシリーズの他のものも読んでみようかな。
竹取の次は、これで古典に入門 ★★★★★
こんなにお洒落な内容だとは思いもよらなかった。 文章がウィットに富んでいる。明快で読みやすい。 古典の印象が覆される。 軽快なだけではない。娘を亡くした親の悲しみが 繰り返し書かれ、深いあわれを誘う。 旅が困難な時代であり、読んでいて応援したくなる ほどだが、それだけ旅情もくきやかである。

短い作品なので、挑戦しやすい。古典への入門として 全ての方におすすめできる。