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徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

価格: ¥778
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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まずこれで復習 ★★★☆☆
こんな名著にコメントなんて無粋なことはしたくないんだけど、読むたびに新しい発見があるのです。ユーモアを楽しむか、処世訓を探すか、それとも永遠にたどり着くことのない平安の境地の単純な真理を探すか、それは全て読み手に任されています。前回は飛ばした何気ない部分が今回は気になるその繰り返しです。今回、新しく気がついて強い印象を残したのは、第134段(本書では171ページ)の部分ですか、「人の与ふる恥にあらず、貪る心に引かれて、自ら身を恥ずかしむるなり。貪ることのやまざるは、命を終ふる大事、今ここに来たれりと、確かに知らざればなり」。参りました。ところで、兼好がこの作品を書いたのが48歳の時、その後20年以上も生きるのですが、この後にはもう大きな変容はなかったのでしょうか。このシリーズのスタイルは、現代語、原文、そして解説となっています。解説は確かにところどころ、解説者の主観が入っており気になる部分もありますが、それはそれで解説者のその時点での立場と主観が出ていてようで、反面教師の役割を果たしてくれます。もっともこのシリーズで収められているのはオリジナルの約3分の一ですので、次はぜひ全文に挑戦したいものです。
高校生のとき全段読みしが・・・ ★☆☆☆☆
本書の要旨は、一言にして曰く、昔はよきものなり。
されども、かくなる書き物が何ゆえに古典なるか、余は、その理由が解らず煩悶。
小林秀雄は、徒然草をして名文なりといふ。然れども、何ゆえにかようなものが名文なるか、余は、その言をうたがふ。
源氏物語並びに徒然草は、古来より識者の評価わかるる書物なり。
社会変革をおもふことなく、ただ己の悟りをねがふは、利己主義に他ならずやあらむ。
以上、ここに余の感慨をインチキ疑古文にて記せり。
入門者にはぴったりです ★★★★☆
古典を読みたくなって本書を求めました.古文は高校時代に習ったきりだったので文法書や辞書がなくても読み進められるものを探しました.本書ははじめに現代語訳があり,その後に原文があります.内容が分かってから原文を読むので内容に親しめます.何度も出てくる言葉は読み進めるうちに自然と理解できるようになりました.本書にはコラムが挿入されていて,時代背景や当時の風習など理解できます.一冊で事足りるものになっています.
よく読み返す一冊です ★★★★★
いつ頃買ったのか、すっかり忘れてしまいましたが、折に触れて読み返すことが多いです。
時代背景はずいぶん違うのに、今を生きる私の心にズンズン響いてくるものがあることに、
いつも驚いたりにんまりしたりしています。
ほかの方も書いていらっしゃいますが、高校の古文ってイマイチですね。
入試用には文法など頭に入れないといけないのはわかりますが、もっと日本の古典を楽しめる
環境が中高生ぐらいのときに整っていればいいのに。
なんて身近な話題を兼好法師は書いておいてくれたのだろう…ということに気づいたのは、
「古文の勉強」から解放されてからのことでした。
楽しめる本だと思います。
日本が誇れるエセー ★★★★★
 小林秀雄の評価ではないが この本はモンテーニュのエセー、マルクスアントニウスの自省録と並んで 世界随筆文学の一つの頂点をなしていると考えて良いと思っている。

 各段はいずれも短く 短剣を思わせる切れ味に満ちている。読んでるほうも全く油断できない書物だ。
 小林が「空前であり 絶後とさえ言いたい」と言い切って絶賛しているが 確かに これ以降 これほど見事で美しく なにより 賢い随筆にはお目にかかっていない気がする。

 現代を生きる僕らは そんな徒然草を持ちえた日本に誇りを感じる。しかし 一歩引いてみると これを乗り越えた物を作れていないその後の日本人は ちょっと まずいんじゃないかという気もする。